見出し画像

事務所紹介

南山圭税理士事務所の南山です。
今までは匿名で記載しておりましたが、独立開業を機にオープンにさせていただきます。
したがって、今回はいつもと趣向を変えて事務所の紹介を行いたいと思います。ただ、事務所と言いましても、いわゆる「ひとり税理士」であるため、私の自己紹介といった方が適切かもしれません・・・


1.これまでの経歴

これまでの経歴は、資格(税理士試験「所得税法」)の専門学校の講師→国内大手税理士法人勤務→Big4系税理士法人を経て、令和6年4月に独立しました。

(1) 資格の専門学校講師時代に得たこと

① 人前で話す度胸
② 論理的でわかりやすい説明
③ 調べもの(リサーチ)のスキルの習得
④ 校正のスキルの習得

①はセミナーぐらいでしか役に立ちませんが、②③④は日々の実務の世界でも間違いなく役立てることができました。
特に④の校正スキルは、一見すると役に立つか微妙に感じるかもしれませんが、実際には数字や契約書などの文章に対して違和感を覚えさせてくれるものでした。
実務においても違和感を感じた箇所は誤りがあることがあり、大変重宝しております。

(2) 国内大手税理士法人時代に得たもの

ここでは多くの法人顧問(それに付随する個人の確定申告)を担当させていただきました。そのうえで管理職まで経験させていただき、なかなか得られない経験だったと思います。
法人顧問の件数は最大で一度に40社ほどであり、その法人の規模は、中小企業から上場企業まで幅広く担当させていただきました。

法人の規模や相対する人により様々なニーズがあることを知ることができたのもこの時代です。
節税を求める若い経営者、資金繰りに神経を尖らせる中堅の経営者、相続を視野に入れるベテランの経営者、テクニカルな税務処理の疑念を払しょくしたい経理・税務担当者など、求められる税理士像は画一的なものではなく、そのお客様にあったニーズに応えるべく、カメレオンのように変化することが求められる、そんな気がしてなりません。

(3) Big4系税理士法人時代

ここはつい最近まで所属していたところであり、時効が成立していないこともあり、軽く触れる程度にしたいと思います(笑)

特に直近まではM&A業務のDD(デューデリジェンス)を中心に行ってきました。
DD(デューデリジェンス)と横文字を使っておりますが、模擬税務調査に近いものであり、主に買収する会社(ターゲット)の税務状況の健全性を審査するものだと思っていただければわかりやすいと思います。
税務調査を行う側の疑似体験ができた、ということは大変貴重であり、税務処理において注意すべきポイントをお客様に伝えることができるのではないかと思っております。

2.当事務所でできること、できないこと

(1) 当事務所でできること

当事務所の基本方針は、これまでの経験を活かして、法人及び個人事業主の顧問業務を中心に行いたいと考えております。
一般的に顧問業務に含まれるものは以下のものがあると考えております。

① 月次会計のレビュー、或いは記帳代行
② 月次のミーティング、或いは報告会
③ 決算業務(決算対策、利益の予想、納税額の予想)
④ 会計処理・税務処理を含む相談(長期のスパンで考えられているものを含む)
⑤ 顧問先にクローズアップした税制改正に伴う影響のご報告

①については、レビューについては消費税など単純な会計・税務処理のミスの指摘に留まらず、こちらが会計や税務の数値について生じた違和感の解消を行うことにより、税務リスクなどを事前に予防いたします。
②については、①の報告や経営者又は経理担当者の会計・税務上の疑問や今後の会社(個人事業を含む)の施策についてのヒアリングなどを考えております。
③の決算対策については、滞留在庫・債権の処理、決算賞与の検討、賃上げ税制を適用した場合における影響額又は必要となる支給額の残額の試算、近々に行われる後継者への株式贈与(譲渡)のための株価引下げのための対策、その他経営者の方又は経理担当者の方が決算を迎えるにあたっての不安な事項の解消などがあると考えております。この他、印象がよい決算書の作成のためのアドバイスなど、適宜こちらが気づいたことを提案させていただきます。
④については、自計されているお客様の経理部門の方からの会計処理・税務署にに関するもの、経営者の方のビジョンに対して税務の足かせがないかを事前に検討するもの、経営者の方やそのご親族の個人的な税務相談(確定申告料は別途頂戴いたしますが、相談は顧問契約に包括されております。)、経理担当者の方が新たな取引を導入する際に不安に感じられていることなど、多々種類はあるかと存じますが、お気兼ねなくご相談ください。

また、年一の決算のみでも担当はさせていただきますが、上記にあるようなサービスの提供は物理的に不可能になるため、その点はご了承ください。

その他の年次業務などはオプションとしての提供となります。
例えば、
・税務調査の立ち合い
・固定資産の登録・償却資産税の申告
・法定調書の作成
・株価評価(実際に贈与や譲渡の実行時の精緻な評価はオプションですが、決算終了後に簿価純資産ベースでも構わないので株価を知りたいといったニーズに対しては柔軟に対応いたします。)

(2) 当事務所ではできないこと

① 単発での相続税申告
② 大人数の給与計算等
③ グループ通算制度の法人税申告をされている法人
④ 移転価格税制の対応など

①につきましては、私の経歴からみて明らかなとおり、経験・実力不足と認めるほかございません。単発での相続税申告書を「よーい、どん!」で行った場合には、相続専門の事務所の方がスピーディで、かつ、精度の高い相続税申告書を作成することは事実でございます。
そのような場合には、相続税の申告を得意としている知り合いの税理士を紹介することは可能でございます。
一方で、経営者の方がお考えの長き渡る相続対策であれば、話は変わってくると考えております。それは距離感や相談の頻度、時間的な制約が薄まることにより、お客様の理解が深い当事務所が事前準備ができるという環境下にあるためです。
②については、単純に人的リソース不足によるものです。
ただし、画一的に受けれないというものではなく、従業員数などによりますが、法人の10数名程度でございましたら、別途見積の上、対応は可能でございます。
③は、以前の連結納税に相当する制度です。経験がないわけではありませんが、人的リソースやグループ通算制度の専用のソフトを有していないことから、これらの申告書の作成や電子申告は対応いたしかねます。
なお、お客様において作成されたグループ通算制度の申告書のレビューであればお受けすることは可能です。
④については、Big4系税理士法人などでは、それ専門の部署が存在しているほど特殊性のある業務であるため、お受けすることは困難でございます。

3.当事務所と合うお客様、そうでないお客様

(1) 当事務所と合うお客様

① 税理士が直接対応する事務所を望んでいるお客様
② 税理士に対する依頼を単なるコストと考えずに、多少顧問料は高くとも色々な相談に乗って欲しいと考える経営者又は経理担当者がいらっしゃるお客様
、に尽きると考えております。

この業界に限らず、その人ごとのスキルや経験によって単価が存在し、単価を下げるためには経験などが浅い人が担当をするという傾向があります。
当事務所では、世間的に「税理士が直接対応する割には安い」といった価格帯で取り組みたいと考えております。

(2) 当事務所とは合わないお客様

大変申し上げにくいことではありますが、ミスマッチである税理士と付き合うことは、お客様にとってもマイナスであることは否めないとご理解いただけるかと存じます。
それはずばり、最低料金で必要な税務申告書の作成だけ依頼したいお客様でございます。
経営判断であるため、その判断を否定するものではございません。
合わないのであれば契約しない、そのスタンスで全く問題ございません。

4.その他当事務所に関すること

(1) 事務所名について

巷には、色々とかっこいい屋号がある税理士事務所が多い中で、
フルネーム+税理士事務所と至ってシンプルなものになってしまいました。
あまり自分の名前を前面に押し出したい性格ではありませんが、変更時のタイミングまでに、いい屋号が思いつかなかったというのが正直なところです。
今後、事務所を経営する中で、しっくりくる屋号が見つかった際には、変更する可能性はございます。

(2) ロゴについて

こちらのロゴはとあるデザイナー(身内)に作成してもらいました。
ご興味ある方はリンク先をご確認ください。

たぬきにした理由は、自宅の近くで見かけて「かわいいな」と思った程度の理由だったのですが、最近では運動不足から私のおなかがたぬきのようになってきてしまいました・・・今考えてみるとこうなることを予見していたのかもしれません。

(3) 当事務所とのコンタクトについて

当事務所は自宅での経営をしている都合上、お客様やご依頼を検討されている方には正確な所在地をお伝えいたしますが、Blogでの公開は致しません。
 また、当事務所はお客様の来所は前提としておらず、コンタクトにつきましては、こちらからの訪問又はWeb会議で行う方針であります。
当事務所にご興味をお持ちいただけた方は、下記にご連絡ください。
minamiyama@km-tax-accountant.com

なお、Blogの内容についての質問などは対応致しかねませんので、予めご了承ください。

5.当Blogの方向性

事務所名(すなわち本名)を明らかにしたところで、当Blogの方向性は変わりございません。
つまりは、今回を除いて、相変わらずマニアックなネタを拾っては、それについて論じる方向は変えない、ということです。
一つは、「こんなにマニアックなことを考えている税理士がいる」と知ってもらうこと、もう一つは、「税務を勉強する読者に少しでも役に立つことを書きたい」という気持ちからです。
勿論、お客様に対して情報提供を行う場を設ける必要があるとは考えており、そのためにはお客様限定のホームページを立ち上げるなどして、そちらに対するケアは別途行っていきたい、と考えております。


この記事が参加している募集

#自己紹介

230,268件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?