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戦闘システムが面白いRPG 7選

友達としゃべってて、記事になるから書けと言われたので書きます。スーパーファミコンの時代からそこそこの数のRPGやってきた俺が選ぶ戦闘システムが面白いRPG 7選です。戦闘システムが面白いの定義は、戦闘システムの完成度が高く、面白くてそのゲームが遊びたくなる理由になる、むしろ戦いたくて敵が足りないような作品です。

FF7R

まず、この話題の元となったゲームです。FF7という伝説のゲームをリメイクする上で、そのままターン制バトルで蘇らせても時代遅れ。しかし、最近流行りのアクションに変えてしまうのも別物になってしまうという難しい状況の中、2つを融合させてまったく新しい独自のシステムを作ることに成功しました。ターン制バトルは思い出の中でこそ面白いが、現代においてはもはやテンポが悪すぎる。ターン制バトルが大好きなプレイヤーも、もっとスピーディーなものに慣れてしまった。このことから開発者たちがたどり着いたのは2つの神融合でした。

FF7Rの戦闘はアクションRPGのようにもターン制バトルのようにも遊ぶことができます。通常攻撃などで溜まるATBゲージを設けることで魔法、アビリティ、アイテムのバランスを取り、コマンドを選ぶ時だけ時間がゆっくり流れるようにすることで気持ち良いテンポを作り出しました。音楽も最高で、脳汁が出るスピーディーな戦闘を盛り上げます。本当に快適で面白く、戦闘がしたくてフィールドの敵が足りないと思えるほどでした。

ダークソウル

これを挙げないわけにはいかないでしょう。RPGと言ってもアクションRPGですが、戦闘が面白いゲームの話をしてるのに、この作品を挙げないのはもぐりです。プレイしたことある人ならば説明不要でしょうが、ソウルシリーズはアクションRPGに革命を起こして、ソウルライクというジャンルを生み出して、発売から10年経った現在もインスパイアされたゲームがたくさん発売されています。それまでのラッシュなバトルの常識から脱却し、ひとつひとつの動きを遅くすることですべての動きをプレイヤーが把握できる濃密な戦闘を作り上げました。ここで鍵となるのが難易度もそうなのだが、敵の攻撃がフェアであること。フロムソフトのこのデザインは秀逸で、被弾した場合はプレイヤーが自分のミスだと認識できるように作ることで、手汗握るバトルと、他では味わえない達成感が得られました。

隻狼

3作品出したダークソウルが、さらに進化するべく作ったのが隻狼です。俺が子供の時からゲームに抱いていた違和感、映画やアニメの剣や刀バトルは1,2発が致命傷なのに、ゲームではお互いに何十回、何百回も斬り合っている差異怯みもしない。ゲームによっては足元でひたすら足首を斬って倒す。これはゲームの持つ制約ゆえに解消不能だと受け入れていたのに、隻狼はそれを見事解決してくれました。ワンダと巨像もこの問題を解決するシステムを生み出したが、完全に解決したのは隻狼が最初だと思う。

隻狼ではHPゲージの他に大幹ゲージがあり、敵の剣を自分の剣で弾くことで相手に致命傷を負わせるトドメが刺せる。このシステムのおかげで時代劇ようなキン!キン!と刀をぶつけ合う白熱のバトルが実現しました。このシステムは脳汁ドバドバ出る素晴らしいもので、個人的にはひとつの完成形だと思っています。FF7Rと同じく、新しいものを作りだした上に同作で完成形まで磨き上げたことは評価に値すると思います。

ドラクエ11

ドラクエ11ってそんな画期的だったっけ?って思う方もいると思います。それはある理由でその魅力に気付く前にクリアしてしまったからです。

ドラクエ11の戦闘システムは実は非常に良くできています。先ほどFF7Rでターン制バトルは時代遅れと言いましたが、それをあえて突き進んでいるタイトルもあります。ペルソナ5なんかもそれですね。あちらも非常に完成度の高い戦闘システムで、ターン制バトルのファンから最高峰と評価されています。ドラクエ11が損をしているのは難易度が低すぎるためです。レベルが非常に上がりやすく、特にレベル上げをしなくてもガンガン経験値が溜まってしまい、ボスなんかもテキトーに殴ってるだけで倒せてしまいます。そのため、深い戦闘システムに気づくことなく終わってしまうのです。自分の場合は初見プレイから全縛り、2周目は低レベルプレイをすることでその深みを味わうことができた、いわばラッキーマンです。

具体例を挙げると、まずは行動順です。気付かないままクリアできちゃうくらい地味ですが、ドラクエ11は行動順のシステムがとても奥深いです。一見、なんの法則性もないように見えますが、実はターン制になっていて、すばやさや仲間の交代を駆使することで効率を上げることができるようになっています。これに装備の変更や、色んな魔法と特技を組み合わせることで、攻略不可能に見えるボスでも勝利をもぎ取ることができます。仲間たちの覚える技も絶妙で、全員駆使しないと勝てません。不要なキャラなどいません。しかし、先ほども言ったようにこの良さは低すぎる難易度のせいで隠れてしまっているので、ぜひ低レベルか縛りプレイでやってみると至極のターン制バトルを味わうことができると思います。そして詰んだと思う敵に出会った時にキャラクターのスキルツリーを眺めたり、敵の行動をメモって考察したり、試行錯誤した時にこの戦闘システムの深さに気づくでしょう。

クリミナルガールズ

知る人ぞ知る神ゲーです。クリミナルガールズを知らない人に説明するのはこのAAが1番だと思います⇓

キャプチャ

ストーリーも非常に面白いのでおすすめなのですが、戦闘システムもものすごく画期的で面白いです。ベースは普通のターン制バトルなのですが、プレイヤーが1ターンで行えるのは3つだけ。「1つだけアイテムを使うこと」、「1回だけ仲間を入れ替えること」、4人の味方キャラの内の「1人に提案すること」、この3つだけです。クリミナルガールズはRPG玄人向けで元々難易度が高いのですが、この制限のおかげで非常に考えさせられます。仲間たちは自分が管理している女の子たちで、ちょっと生意気だから、プレイヤーが操作できるのは1ターンにひとりだけ。残りの3人は自分で考えて行動します。また、アイテムも最大で15個ずつしか持てず、ボス戦では余裕で使い果たすレベルなので、仲間を交代させるタイミングと合わせて、非常に考えさせられます。キャラそれぞれのスキルのカスタマイズ制もあり、手応えある戦闘を味わえます。このゲームも低レベルクリアした極限勝利回数縛りプレイの動画シリーズを作ることで、骨の髄まで味わうことができました。

サガフロンティア

プレステ1のゲームで思い出補正もありますが、サガシリーズで1番好きなバトルシステムはこのサガフロンティアです。最近はグラフィックが綺麗になったリマスター版も出たので遊びやすくなりました。サガシリーズの戦闘システムの極意はやっぱり閃きシステム。戦闘中に技を使うことで、それに関連した新しい技を閃く可能性があります。しかも技名が中二心を擽るネーミングなんですよね。「神速三段突き」とかかっこいい。サガフロンティアは既存のロマサガシリーズの閃きシステムを継承しつつ、「連携」という仲間同士の技が合体するめちゃくちゃかっこいいシステムを追加しました。技を閃いたり、連携が発動した時はウォオオオオオーー!と熱くなります。クセが強いゲームですが、色々奥深いので、興味がある人はぜひ遊んでみるべきです。

FF12 TZA

FF12はそれまでのファイナルファンタジーシリーズの戦闘システムから大きく変化したので、受け付けなかった人も多く、時代を先取りし過ぎたとも言われています。現在でもこの方向性のゲームはあまり存在しません。ゼノブレイドが近いですが、あれはFF12と同じくMMORPGであるFF11の戦闘システムをベースに派生した姉妹作と言えると思います。原作FF12の戦闘システムが粗削りなところがありましたが、現在発売されているゾディアックエイジ版でかなり良い具合に調整されています。

FF12の戦闘システムはMMORPGでよく採用されているものをベースにしています。ターン制バトルのテンポの悪さから脱却するために戦闘開始はシームレスで、敵味方ともにリアルタイムで行動します。通常攻撃はオートアタックで行われ、プレイヤーに課せられるのは味方3人の魔法やアビリティの管理。大変そうだが、コマンドを選んでいる間は時間が止まるのでじっくり行動を練ってからその結果を眺めることを繰り返します。

そして1番の目玉といえばFF12オリジナルのガンビットシステム。プログラミングをするように味方全員の行動AIを自由にカスタマイズすることができます。例えば「味方のHPが」「30%以下になったら」「ケアルを使う」、←このように非常にカスタム制が高く、極めればボス戦すら眺めるだけで倒すことも可能です。その試行錯誤と、状況に応じて作戦を練るのはパズルみたいで非常に楽しいです。また、戦闘システムが面白いのに戦う敵が足りないゲームも存在するが、ゾディアックエイジ版はジョブシステムに加え、100階戦い抜くバトルタワー的なやりこみモードもあり、手応えあるバトルを遊びつくすことができます。

おまけ バテン・カイトス

当時CMをやっていたので名前だけは知ってる人がいるかもしれませんが、バテン・カイトスはゲームキューブのRPGです。リメイク版などはないので未プレイの人が多いと思います。グラフィックが当時としては凄かったのですが、戦闘システムのクセが強くて俺も最初は理解ができず放置してしまいました。しかし、理解するととても面白いのでおすすめします。それぞれのキャラクターにはカードゲームのデッキのようなものあり、カスタマイズすることができます。戦闘時はそこから配られた手札から行動を選ぶのですが、カードに書かれている数字をポーカー(あるいは麻雀)のように組み合わせるとコンボを狙えます。強いカードを集めてデッキを強化するのもそうだし、行動の制限時間もあるので、時間内に最大コンボを狙うときに脳汁が出ます。ストーリーも面白いので、興味がある人はやってみることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?RPGの進化を考察していくと非常に面白く、FF4で導入されたアクティブタイムバトル(ATB)や、クロノトリガーの合体技、マリオRPGのジャストガードなど、現在ではあって当たり前のシステムもいつかは新しい試みとして生まれたもので、RPGの戦闘システムの進化の歴史を見ることができます。ここで紹介したゲームもFF7Rや隻狼のように新しい試みから生まれたものもあれば、ドラクエ11のように既存のシステムを磨き上げたものもあります。コメントでこのゲーム忘れてるよ!このゲームも面白いよ!という作品があれば教えてくれると喜びます!ゲーム配信もしているので気軽に絡んでくれると嬉しいです。それではさようなら!ノシ

執筆者:ゼフィー
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