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9年働いた職場の退職日に思うこと


新卒で入社して、現場から経営陣まで一通り経験した。
執行役員の年には、上場する成果もあげた。
現場においても、社内で上位3%に入る売上を上げていた。
お客様のPJも数え切れないほどの成果を上げた。
社内の30代では随一の職務経歴だ。

でも、そんなことの大部分は、社内と職務経歴書でしか評価されないという事実に気がついてしまった。


・社内の多くの人を巻き込んで複数の大きな成果をあげたとして、面談で詳細にアピールする時間はない。アピール下手なら半減。

・よっぽど有益なコンテンツを社内SNSに書き込んだって、退職時は会社資産になり、自分の物にはならない。

・社員の1割程度の人間しか、転職後も交流する人はいない。

・信頼を得たお客様も、そのまま連れて行けない。異業種ならなおさら。

・成果を上げた人に、素晴らしい職場が紹介されるわけではない。


私の場合は運良く、社内で一番の出世頭だった。給料も高い。
それでも、現在の会社から抜け出し、転職の仕方を一歩間違えれば、100万円程度の年収はあっという間に下がる。下手したら無職になる。
鬱などの精神疾患は誰にでも起こること。それだけでキャリアが吹き飛ぶ。

なるほど、世の中そんなに甘くないのだな、と理解した。

もちろん、毎日の努力は自分の自信につながっているし、能力も高まった。
どこの会社に行っても成果を出す自信がついた。
ただ、9年間社内に向けていた活動を、社外に一部でも向けていたら、どれだけよかったのだろうと感じた。社内での評価や実績の資産は、転職に伴い、急激な価値低下が発生する。
終身雇用制度が崩壊した今、エネルギーの全てを社内に向けることは大きなリスクなのだと理解した。やったことが完全に無駄かというと、そんなことはないと断言できるものの、投資対効果から見れば、社外に向けて活動した実績を作る方が効率が良いと確信した。

社内で有名になったところで、「外に出たら通用するの?」の一言で片付けられてしまう。それが現実だと理解した。

読んで字のごとく、「出世」である。世の中に出なければ、真の出世にならない。こんな当たり前のことに気づかなかった(><)

外で評価されてこそ一人前。社外の評価を高める活動をぜひ一緒にやっていきましょう!

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