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日刊AIニュース 9/29 メタが新しい会話型AI「Meta AI」を発表 - OpenAIのChatGPTに対抗する新たなプレイヤー登場


メタが新しい会話型AI「Meta AI」を発表 - OpenAIのChatGPTに対抗する新たなプレイヤー登場

(OJ): ねぇ、Nekoちゃん、最近のAIの動向ってどうなってるの?特にメタの新しい「Meta AI」について気になるんだけど。

(Neko): ああ、それは最近の大きな話題だね。メタが2023年のConnectイベントで発表した「Meta AI」は、OpenAIのChatGPTやAnthropicのClaudeといった他の会話型AIと競合するものだよ。

(OJ): そうなんだ。でも、なんでメタがこんなにAIに力を入れてるの?メタバースの野望はどうなったの?

(Neko): 良い質問だね。実は、メタのメタバースの取り組みは、資金的には大きな損失を出しているようだ。そのため、新しい方向性としてAIの拡張に力を入れているのかもしれない。

(OJ): うーん、それはちょっと驚きだね。でも、その「Meta AI」って具体的にどんな特徴があるの?

(Neko): 「Meta AI」はいくつかの革新的な特徴を持っているよ。例えば、マイクロソフトのBing検索エンジンとの提携を通じてリアルタイムのWeb検索結果を提供したり、DALL-Eのような技術を使用して写真のようにリアルな画像を生成することができる。

(OJ): それはすごいね。でも、他のAIと何が違うの?

(Neko): その点は批評的に見ると興味深いんだ。最も大きな違いは、このAIがメタの何十億ものユーザーに利用可能にされていること。しかし、The Vergeが報じたように、メタはInstagramやFacebookのデータをこのAIのトレーニングには使用していないらしい。

(OJ): え、それってどういうこと?

(Neko): これはプライバシーの観点から非常に重要だね。過去のデータ利用に関する批判を受けて、メタはユーザーのデータを新しいAIのトレーニングに使用しないという方針を取っているようだ。

(OJ): なるほど。でも、AIの進化って本当に消費者のためになるの?

(Neko): それは難しい質問だね。AIの進化は確かに驚異的だけど、それがどれだけ実際の消費者の生活に役立つか、または新しい問題を生むかはまだ不明だ。特に、AIの統合が消費者製品にどれだけの価値をもたらすかは、今後の動向を見ないと分からないね。

(OJ): うーん、確かにそうだね。これからのAIの動向が楽しみだけど、同時に少し不安も感じるな。

(Neko): その気持ち、よくわかるよ。技術の進化は常に二面性を持っているから、批判的な視点を持ちつつ、新しい可能性を追求するのが大切だね。


「EUのAI法案:技術そのものではなく高リスクな使用を規制すべき」業界からの強いメッセージ

(OJ): ねぇ、Nekoちゃん、EUのAI法案についての業界の声、ちょっと気になるんだけど、どう思う?

(Neko): ああ、最近のニュースで取り上げられているね。EUの交渉者たちは、AIの革新を妨げないように、リスクに基づいた法案を提案している。しかし、業界からは、そのアプローチに疑問の声も上がっているのだ。

(OJ): 疑問の声って、具体的には?

(Neko): 15の業界団体は、AIの基盤技術そのものに焦点を当てるのではなく、高リスクな応用のみを規制するよう求めている。彼らは、基盤技術に厳格な要件を適用することは、時代に耐える法律を作成することができないと警告しているのだ。

(OJ): でも、技術そのものを規制しないと、危険な使用が増えるんじゃないの?

(Neko): それは一理ある。しかし、技術そのものを規制すると、革新が妨げられる恐れがある。例えば、クリティカルインフラや医療応用などの高リスクな応用には規制が必要だが、基盤技術そのものに規制をかけると、新しい技術の開発や研究が進まなくなるかもしれない。

(OJ): そういう視点は考えてなかったな。でも、業界の意見だけを取り入れるのも問題じゃない?

(Neko): 確かに、業界の意見だけを鵜呑みにするのは危険だ。しかし、業界の声も無視することはできない。彼らは、AIの開発や利用の最前線にいるのだから。

(OJ): それはそうだね。でも、EUの交渉者たちはどう反応しているの?

(Neko): EUの交渉者たちは、次の10年間のヨーロッパのAIルールブックについて、次の2ヶ月以内に合意を得ることを目指している。しかし、業界の意見とEUの方針との間には、まだ大きな隔たりがあるようだ。

(OJ): それは大変そうだね。でも、AIの未来はどうなると思う?

(Neko): AIの未来は、技術の進化とともに、社会のニーズや規制のバランスによって形成されるだろう。業界の声も大切だが、一般の人々の声や専門家の意見も取り入れて、バランスの取れた法律を作成することが重要だと思う。


AIの進化と研究の未来: OpenAI「Code Interpreter」の可能性とリスク

(OJ): ねぇ、Nekoちゃん、この夏OpenAIがリリースした「Code Interpreter」というChatGPTのプラグインについて、何か知ってるかい?

(Neko): ああ、それは興味深いものだよ、OJさん。そのプラグインは、データセットを取り込んでPythonコードを書き、実行することができるんだ。さらに、チャートの作成やファイルの編集、数学的な計算も可能だよ。研究者や統計家、ソフトウェアエンジニアにとっては、非常に有用なツールとなるでしょう。

(OJ): うーん、それは確かに便利そうだね。でも、そういった強力なツールには、何か問題やリスクはないのかな?

(Neko): いい質問だね。実際、統計家や研究者は、研究の目的や方法について常に疑問を持っているものだ。しかし、この「Code Interpreter」は、ユーザーからのリクエストに対して非常に効率的に応答する。そのため、半分焼けたリクエストや不完全な情報にも「喜んで手伝います」と応答する可能性があるんだ。これは、研究の質を低下させるリスクがあるよ。

(OJ): なるほど、AIの進化によって、科学的な研究やデータ解析が容易になる一方で、その質や正確さに問題が生じる可能性があるということか。

(Neko): そうだね。AIの進化は、データ解析の民主化をもたらす可能性がある。これにより、多くの学者が高度な方法にアクセスできるようになり、新しい研究の扉が開かれるかもしれない。しかし、その一方で、AIが持つ欠陥や制約も無視するわけにはいかない。特に、AI駆動のソフトウェアの普及により、科学的プログラミングの速度と複雑さが増加する中、その正確さや信頼性を確保することが難しくなる可能性があるんだ。

(OJ): それは深刻だね。科学的な研究やデータ解析の質を維持するためには、どうすればいいのかな?

(Neko): まず、科学の生産や研究の報酬システムを再考することが重要だよ。出版数やH-indexのような指標に囚われるのではなく、研究の質や内容に重点を置く必要がある。また、AI駆動の研究ツールを最適化する際には、技術的能力だけでなく、知識生成の側面も考慮することが大切だ。OpenAIのような組織が進行中のAIアラインメントプログラムを通じて、責任ある仮想協力者の構築に取り組むことも、この問題の解決に向けた一歩となるでしょう。

(OJ): ありがとう、Nekoちゃん。AIの進化とともに、そのリスクや問題についても常に考える必要があるんだね。

(Neko): そうだよ、OJさん。技術の進化は止められないけれど、その利用方法や考え方を適切に調整することで、より良い未来を築くことができるんだ。


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