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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【9月22日㈬~9月28日㈫】

まだまだ先だと思っていたのですが、10月30日の『MONOS 猿と呼ばれし者たち』の公開まで、ほぼ一ヶ月。先週はロサンゼルスのアレハンドロ・ランデス監督とzoomで繋がって、オンライン取材が行われました。間にほんの数分間の休憩を挟みつつ、新聞、ウェブメディア等向けに、数時間に渡るインタビュー。最後まで緊張を途切らせることなく、しっかりインタビューにお答え下さいました。今後、各媒体に順次掲載されます。詳細は公式ツイッターでその都度お知らせする予定なので、ぜひフォローお願いします!

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宣伝はタイミングが命。上記のインタビューも、公開日に向かって徐々に盛り上げるべく、掲載、アップをお願いしていくことになります。しかし、すべてがこちらの思い通りに行くとは限らないのが、宣伝という仕事。これは昨年12月公開の『ハッピー・オールド・イヤー』にまつわる話なのですが…。

ツイッター等のSNSに配給作の題名を入れて、作品の感想をチェックしたり、どの程度作品の存在が認知されているのかをリサーチするのは、どこの配給会社の方もやっていると思います。つい先日、私も『わたしはダフネ』と入れたり、『MONOS~』と入れたりして、ヒット数に一喜一憂していたのですが、『ハッピー・オールド・イヤー』を検索すると、ツイートの数がかなり多い。公開からもう10ヶ月近く経っているのに一体なぜ?

一つ一つ読んでいると、どうもライムスター宇多丸さん絡みのツイートが多い。で、読み進めて行くと、TBSラジオの人気番組「アフター6ジャンクション」、通称「アトロク」で紹介してくれたことが判明しました。前々週、ぴあフィルムフェスティバルの荒木さんが同番組にゲスト出演され、ナワポン・タムロンラタナリット監督特集のことをお話されたのだそうです。宇多丸さんは、荒木さんのおススメに従い、その週の『マリー・イズ・ハッピー』の上映に足を運び、22日の放送のオープニングでそれについて語り、翌23日の放送では、その日観てきたばかりの『ハッピー・オールド・イヤー』について語って下さっていたのでした。

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RADIKOで、早速その放送を聴きました。『ハッピー・オールド・イヤー』大絶賛!「公開時にMOVIE WATCHMENで紹介したかった!」ともおっしゃっていました。それを聴いていた弊社宣伝スタッフのHは、「あんなにプッシュしたのにぃ~!」と絶叫。10ヶ月前に観て頂きたかった…。

私にも同じような経験があるのを今思い出しました。2015年に公開したイタリア映画『カプチーノはお熱いうちに』の宣伝時、コメントチラシを作成する際に、とある女優さんにコメントをもらえればと、試写用DVDに作品資料とお手紙を添えて、事務所にお送りしました。マネージャーさんからは「本人に渡しました」というところまで確認が取れたのですが、当然お忙しい方なので、印刷の締め切り前に一度催促させてもらいましたが、残念ながらコメントは頂けず。そしてその1年後、その女優さんと別の映画のイベントでお会いする機会があったのですが、何かの映画の話題の拍子に「そういえばあの映画、とても素敵でした!」と感想を頂きました。1年、遅い…(でも観てくださっただけ有難い…)。

もひとつ、宣伝のタイミングについての“映画の宣伝あるある”。テレビのニュース番組やワイドショーなどで紹介が決まっていたのに、災害や事件など予期せぬニュースが飛び込んできたためにオンエアが延期になった、という話もよくあります。延期ならまだ良いのですが、オンエア自体がなくなった、という話も珍しくありません。私は実際にパブリシティの現場で、媒体の方々とやり取りする機会はほぼないので、宣伝スタッフの報告を聞いて、勝手に「えぇぇ~!なくなったの~?」などと文句を言うだけなのですが、現場はホントに大変な仕事だと思います。しかもテレビで紹介されたからと言って、(マイナスになることはないにしろ)ヒットが確約されるワケでもない、という。これはタイミングとは別の話なので、またの機会に…。

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話は変わりますが、先週の当通信でも触れました、私も国際コンペティション部門の審査員として参加させて頂いている第18回SKIPシティ国際Dシネマ映画祭が、9月25日からスタートしています(10月3日まで)。今年も残念ながらオンラインのみでの開催ですが、川口に出向かなくても、国内どこからでも国際コンペティション部門、国内コンペティション部門の作品をご覧になることが可能です。国際コンペはもちろん全作品日本語字幕付き。長編作品は1本300円、見放題パックだとなんと1480円で全作品見れちゃいます。ご購入はこちらから!ぜひご覧になってみてください。来週の当通信で審査にまつわるお話も少し書けるかも!

texte de daisuke SHIMURA

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