見出し画像

Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【10月13日㈬~10月19日㈫】

10月16日はザジフィルムズの創立記念日。今から32年前の89年10月16日に登記を済ませ、株式会社としてスタートしました。だいたいは「今日、何の日か知ってる?うちの創立記念日だよ」と唐突に切り出し、「へぇ~、そうなんですか。会社、休みじゃないんですね」みたいなやり取りを、社員とするだけなのですが(笑)、今年は土曜日だったのでそれもありませんでした。来年はホールケーキぐらい買ってきて、皆で切り分けて食べるぐらいはしようかな。あ、でも来年の10月16日は日曜日か。

さて。昨日は、10月30日に『MONOS 猿と呼ばれし者たち』が公開になる渋谷のシアター・イメージフォーラムに出かけてきました。イメージフォーラムさんがyou tube でやっている配信番組、Sign of Life: シアター・イメージフォーラム "配給さんいらっしゃい” に出演するためです。年明けから始まった試みで、イメージフォーラムY氏の司会進行で、間もなく公開される上映作品の配給会社のスタッフがゲストとなって、その会社の成り立ちや、公開作の買付けの経緯などの裏話、作品の見どころを語る、というもの。ザジフィルムズの回が、数えて14回目です。

画像1

それこそ30年以上、舞台に上がったり、取材を受けたり、表に出ることを出来る限り避けていた私です。喋るのは得意ではないし、滑舌は悪いし、極度のアガリ症。しかし転機はやってきました。コロナ禍を乗り越えるために昨年5月、独立系配給会社が集まって始めた“Help! The 映画配給会社プロジェクト”の主旨は、「普段は黒子の存在である“配給会社”を可視化して、どんな仕事をしているのか知ってもらい、応援してもらう」というもの。「恥ずかしい」などと言っていられない状況だったので、それ以来オファーを頂いたり、自分がやらなきゃ、と思えば、出るようにしています。自分的には180度の方向転換。去年春は、横浜シネマ・ジャック&ベティで行われたオンライントークで自社について語り、夏に岩波ホールで2度にわたって開催された、アニエス・ヴァルダ監督について語るという、“MINI THEATER PARK”との共催イベントの司会進行もやらせて頂きました。複数の俳優さんたちのお話を回す、という高等技術を要する役目だったのですが、「わたしは伊藤さとり!」と、伊藤さとりさんに憑依してもらい頑張りました(違う)。

が、しかし、ちょっと方向転換が遅過ぎました(笑)。全然慣れません。何万、何十万の人が見ているテレビの番組ではないにしろ、表に出て喋るのに変わりはないので、昨日も緊張しまくりでした。アーカイブ配信で自分が喋っている姿をチラッと見ましたが(とてもじゃないけど、気持ちが悪くて見通すことは出来ません)、落ち着きがなく、全編にわたって無駄な動きが多くて、やんなっちゃいます。でも、これを封印してしまったら、何の宣伝にもなりません。恥をしのんで、アーカイブをこちらにも貼っておきますので、お暇なときにご覧になってみて下さい。

この "配給さんいらっしゃい” 、通常はお一人のゲストが会社について、公開作について喋るのですが、『MONOS 猿と呼ばれし者たち』の見どころは、作品にほれ込んで買付けを進めたStaff O(って、アーカイブには実名入ってますが)に語ってもらったほうが良いと思い、前半は私が会社設立の経緯を語り、後半はOが作品の魅力を語る、という二人体制で臨ませて頂きました。番組スタート前、お互い「早口にならないよう、気を付けよう」と話し合ったので、Oのほうは淡々と語ることに成功しているので、聴きづらい私の話は飛ばして、後半のOの話をお聴きください!

今夜もシアター・イメージフォーラムで、fan's voice主催の『MONOS 猿と呼ばれし者たち』試写会が行われます。映画の上映後は、作品をより深く理解出来るトークも!(私は見るだけ!)その模様は、追ってアップさせて頂ければ!

texte de daisuke SHIMURA




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?