2021のリリース楽曲ライナーノーツ
◆はじめに
あけましておめでとうございます。
TOKOTOKO（西沢さんP）です。
昨年公開になった楽曲を振り返っていこうと思います。
なんせ最近1曲1曲ブログを書く余裕がないっていうか、そこに充てるパワーが出ないっていうか・・・
話したいことはたくさんあるはずなんですけど！
ホームページの更新もまとめてになってしまっているので、抜けがないか怖いですが・・・
まあやっていこうと思います。
◆恋の引力で - ころん
すとぷりのメンバーとして活動している、ころんさんのソロアルバム「アスター」に提供した楽曲になります。
これは結構リスナー層意識したなって自分でも思いますね。
歌詞の言葉選びとか、普段より甘めな感じします。
ストレート過ぎか？ロマンチック過ぎか？王子様系は僕っぽくないか？
とかも考えましたが、自分はこういうの書かないから、みたいな縛り減らしていきたいな。
一回書けば、次同じようなテイストが欲しくなった時迷わず出せるようになると思うので。
曲はリフものというか、間奏とAメロがそのまま繋がるやつやろう、と思って作りました。
曲終わりにAを持ってきてるあたり、この曲はやっぱりAを大事に作ったんだなって思います。
とりあえずAppleMusic貼っておきますね。
◆絶対トキメキデリバリー feat.あやぽんず＊
音楽ゲーム「CHUNITHM」に提供した楽曲になります。
ボーカルあやぽんず＊のつまりこういうやつね感な。
リズムゲームなのでキメ多くしたいな、とか、
サビでテンポ倍になるやつやろうって思って作った気がします。
普段はあんまり曲中の年齢感とか決め過ぎないようにというか、ふわっとした感じにしてるんですが、これはせっかくなので中二っていうところにスポット当てて歌詞を書きましたね。
恋愛っていつから解禁なの？
高校生？大学生？もう待てない！
いつからなんやろな・・・
音源は検索すれば出るんだけど、公式かどうかわからないから貼らないでおくね。
よければゲームセンターで聴いてみてください。
◆恋する女子はユズれない - 泉優鈴(CV:稗田寧々)
TVアニメ「弱キャラ友崎くん」のキャラクターソングとして提供した楽曲になります。
これ作家として1番頑張りたいなって思った案件でした。
他の案件は頑張ってないとかそういうことではなく・・・
いつも1番頑張ってます。
サウンドプロデュースが、敬愛する田淵智也さん（UNISON SQUARE GARDEN）で、選んで貰えたのも嬉しいんだけど、下手なもの出せないぞっていうプレッシャーもあり・・・
カロリー高めでした。
あまり人にあれこれ言われながら作ることがないので、学びの多い制作になりました。
楽曲の見え方だったり、展開の作り方だったり。
田淵さんが主導なんだからへーこらしようと思っていましたが、
意外と自分の中で譲れないライン、こだわりがあることに気付いたり。
今後のためになる曲だったと思います。
優鈴曲、歌詞がすごくテクニカルなのにポップな優鈴っぽさに落とし込まれてて、音もぴったりで、音源きたときにわざわざ「すご…これってどなたが作ってくれてるんですか？」って確認したくらいなんですよね…
— 屋久ユウキ (@Yaku_yuki) February 12, 2021
そんな製作者のTOKOTOKOさんが友崎くんを好きになってくれてるのすごく嬉しい🥰 https://t.co/KsQN8PMBeU
原作サイドに喜んで貰えるの僕も本当嬉しいんだよな・・・
フル尺がBlu-ray&DVD第2巻の特典CDと若干ハードル高めなんですが、田淵×西沢の化学反応を見にきて。
楽曲も歌詞も遊び心が詰まってるので。
◆番外編：マイルームコレクション feat.音街ウナ
去年の新作というわけではないんですが、マイルームコレクションという曲を動画公開しました。
以前夢乃ゆきさんに提供した楽曲のボカロ版です。
春の曲だしコロナ禍が終わったら楽しい気持ちで出かけたいよな、って想いを込めて公開しました。
お出かけの歌なのでね。
◆バウワウ - うらたぬき
うらたぬきさんのアルバム「date.」に提供した楽曲になります。
犬系男子の歌っていうリクエストを元に形にしました。
うらたぬきさんが歌う前提でのワードチョイスをしたつもりです。
これダメって言われるかも～って思いながら出した歌詞も通ってハッピーでしたね。
表現の幅は広く取っておいた方がいいですよね。
過激かどうかみたいなことではなく。
すずも架純も君には勝てない
作家として書かせてもらった曲も、向こう側のファンだけじゃなくて僕の側でも聴いて貰いたいとは常々思っていて、セルフカバーという形で動画公開もさせて貰いました。
こちらも是非。
◆常夜鬼譚 - 竜胆尊
にじさんじ所属ライバー、竜胆尊さんへ提供した楽曲になります。
にじさんじライバーに書かせて貰うのはリゼ・ヘルエスタさんに続いて2曲目ですね。
たぶんこういうテイストを期待して僕に依頼したんじゃないんだろうな、
と思いつつ、どうしてもこの曲を形にしたくなってしまったのを快く受け入れて貰えて感謝しています。
内容としては尊さんがにじさんじに入るまでの半生をなぞる感じ。
遠くから祭囃子が聞こえてくるようなイメージでイントロを作りました。
尊さんの綺麗な声にゴリッとしたサウンドをぶつけたかったのと、
怪しさと音運びの美しさの合いの子を意識して制作しました。
RECの時、レコーディングの時もお酒飲むんですか～～～？
って冗談で言ったら、もう蓋開けてある酒瓶出てきたの熱かったな・・・
これは僕としてはわかりやすく変化球だなって楽曲ですね。
ストレートがあるから変化球が活きて、その逆も然りってことで。
◆Sheepret! feat.音街ウナ
VOICEROID2音街ウナのデモソングとして提供した楽曲になります。
自分のボカロ楽曲としても久しぶりの完全新作でした。
ボカロP免許まだ大丈夫か・・・？有効期限切れてないか・・・？
喋りを曲中に入れるってことと、デモソングなんだからある程度喋りが主役の場面を作りたいってことで、歌い出しからポエトリー、間奏には原稿の読み上げの展開を作ってみました。
ポエトリーがガチ大変で、リズムとイントネーションを僕の想像通りにするのにとても苦労しました・・・
でも人間なら簡単に出来るようなことを合成音声でやるっていうことに、
逆に意味があるっていう錯覚と思って頑張りました。
ウナってセリフの素材がなんかめちゃくちゃ豊富で、これどこで使うんだよ・・・というのをあえて選んで使ってみました。
羊の顔して実は・・・みたいなテーマで考えてたところに、羊の鳴き真似の素材が存在してたらやるしかなくなっちゃうよな。
そういうところも含めてBooo!の発展形のつもりで制作しましたね。
◆彼氏彼女じゃあるまいし feat.える
ASOBINOTES新プロジェクト『SUKIMA music』に提供した楽曲になります。
漫画×音楽みたいな感じの企画。
漫画の方は雨宮うりさんが担当しております。
親友の彼氏が好きな女の子に、恋してしまった俺の話
— SUKIMA music (@_SUKIMA_Music) October 10, 2021
(1/12)#スキマミュージック#心相スペクトラム#漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/QXWpTaNbJY
これは結構いい曲書けたな、っていう自覚ありましたね。
毎度いい曲書くぞっていう気持ちで臨んでるし、そうなるよう努力してるんですが、時々書いてるうちに勝手にいい曲になるパターンあるんですよね。
男性目線のラブソングって自分的には結構難しくて。
自分が男だからだと思うんですけど、
どういうお話、どういう切り口にしたらその曲の主人公のことを好きになって貰えるか、の想像が難しいんですよね。
こんなやつおらん！ってなるっていうか・・・
女の子だったらいたらいいよね、ってなる。
ラブコメライクな精神。
なので男性目線のラブソングは、前述のバウワウもそうですが、
既にあるキャラクター像に助けられてるなって改めて思いました。
気持ち的には何もないところからも生み出していける、男女両対応ラブソングマシンになりたいとは思っています。
◆uni-birth - 湊あくあ
ホロライブ所属ライバー、湊あくあさんに提供した楽曲になります。
誕生日に合わせてのリリースだったので、「生まれ」をテーマに盛り込みながら書きました。
頂く依頼って夜もすがら君想ふっぽい感じで、ってのが圧倒的に多くて、別にそれが悪いってことじゃなくて、僕に求められてる作風の多くはそれかもね、とも思うんですが、
あくあさんからはエメラルドシティとかハートビート・フロムユー系のリクエストで、わかってるな、じゃないですけど、
絶対いい曲書いたるからな・・・という気持ちになりました。
手前味噌ですけどこの曲歌詞が良くてさ、
uni-birth
生まれ変わってもあたしがいいと思わないよ
だってさ、過去×今が未来のあたし
待ったなしの一回切りを生きてる
良い・・・
あくあさんが声に表情付けるの上手で、すごく歌詞が入ってくる曲になった気がしています。
あと普段は全然ピアノ使わないんですが、どうしても鳴らしたくて外注しました。
おかげさまでビートを感じられつつも、どこか優しいような音像作れたんじゃないかな、と思っています。
今後も曲がピアノ欲しいよ！って言ってる時には使っていきたいなって思いました。
◆ワールドワイドワンダー - MORE MORE JUMP!×KAITO
スマートフォンリズムゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク」に提供した楽曲になります。
ゲーム内のユニット、MORE MORE JUMP!の書き下ろし楽曲を担当させて貰いました。
ボカロ系コンテンツとして今一番熱いもの（諸説あり）ということで、
ボカロPとしての僕を必要としてくれることを嬉しく思いましたし、そこには自分の最大値を持って行きたいな、と思いました。
2021で1番頑張りたいなって思った案件でした（2回目）。
この曲に関してはまた別でブログ書きたいと思っているので、あんまり多く語らないようにしたい・・・
自分としては、モモジャンのストーリーの答えと新しい名刺代わりの曲、
モモジャンがライブやるとしたらこの曲やらないのは嘘でしょ、となるような曲を目指しました。
・ワールドワイドワンダー feat.初音ミク
ボカロＰなので初音ミク版も制作しました。
初音ミク触るのいつぶり？ってくらい間が空いちゃいましたね・・・
Sheepret!から調声をさらにこだわるようにしました。
この曲が僕の真ん中ストレートですね。
2021の最後に自分らしい曲がリリース出来たことを嬉しく思っています。
◆おわりに
ということで2021リリースの楽曲の振り返りでした。
お気に召すものはありましたでしょうか。
一昨年かその前くらいから、ありがたいことに楽曲制作の依頼が増えて、
キッチン五ツ星リリース以降自分中心の制作（ボカロ曲）はほぼ出来ていない現状です。
頭の中のピカソくらいか。
依頼の全部をお受けしてるわけじゃないんですが・・・なかなかね。
とはいえその時書きたい曲を通して貰ってるわけなので、不満とかは本当ないんですけど、やっぱ自分発もやりたいなって思います。
幸いSheepret!やワールドワイドワンダーのように、自分のチャンネルで公開前提のものがありましたが、今年はどうでしょうか。
ただ曲書いて動画投稿するマシンだった頃は作家仕事憧れる・・・と思っていたので、どっちもどっちですかね。
二足の草鞋、履けるうちは履きたいものです。
一応自チャンネルで公開する予定の曲もありますし、作家仕事の予定もあります。
お楽しみにということで・・・
長くなりましたが今年もよろしくお願いします。
グッドミュージックをお届け出来るように頑張ります。
TOKOTOKO 2022.01.04
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