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バフとしてのヒプノシスマイク
ひとが何かをするには体力(HP)が要るし、それに至るまでの精神力/気力(MP)も要る。
たとえば、「今度の土日で資格の勉強でもしよ〜」と思った時に、まず勉強そのものをする体力と、そもそも勉強を始めるまでの気力が必要になる。(実際に、「よっしゃ!」とテキストを開くに至るまでの気力)
そのどちらかが極端に欠けていると、行動に移す難易度がどんどん上がっていく。
体力だけはたくさん余っているのに、どうにもやる気が出なくて、ベッドの上で漬物石みたいにじっとしていることもある。気力がなくて、指の一本も動かせないくらい何もしたくない時が。
体力を回復させるには十分な睡眠や食事をとる…など、「まあだいたいこんなんしとけばいいだろ」みたいなフワッとした基準がある。
気力…やる気を出したい時はどうすればいいんだろう。
ムチャクチャ個人差がないか?と思う。
美味いものを食べる、好きなアーティスト/アイドルのライブ映像を観る、家族や友人と交流する…何すればいいのかわからないし、何をしてもダメなのかもしれないと思う時もある。
エナジードリンクをいたずらにキメてみたり、ゆっくり湯船に浸かったり、ヒーリングミュージックを聴いてもどうにもダメ。
そんな時に出会ったのがこれだった。
音楽を大音量で聴くと疲れを感じる器官が鈍るので、元気になったと錯覚する(実際に疲れはとれていない)らしいが、これを大音量で聴くとメチャクチャ元気が出る。
これを聴いている間は生命力にあふれて、漠然とした社会や将来への不安が無くなる。ストロング系のアルコール飲料を飲んでいる時とほぼ同じ効果だ。
たぶん根本的な解決にはなってないけど、バイキルト的に使ってここぞという時のバフ的な役割を担ってもらっている。
通勤時間帯や、満員電車などで聴くことで気が紛れる。
女の10倍の税金を課せられ、住む場所も定められてラップで領土争いをさせられる男たちの魂のリリックが心の隙間に刺さる。
10倍の税金というパワフルテキストは、ヒプノシスマイクの世界がとにかくヤバいということを強調するためのものだと思うけど、そもそもあの12人の中にきちんと納税してそうなのが5人くらいしかいないのもムチャクチャだなと思うし、それが魅力なのかもしれない。
なんと今週末、そのヒプノシスマイクのライブビューイングがある。
過去のライブも観てきたけど、スクリーン越しではあれど、ものすごい。ものすごいしか言えない。
体力や気力が回復するというか、プチョヘンザするたびに寿命が延びる音がする。
もともとアイドルが好きなので、ああいう…生命(いのち)の輝きが色濃い現場に引き寄せられてしまう。街灯に群がる虫のように…。
10倍の税金を課せられた男たちのラップバトル、土日のどちらか時間があれば足を運んでみてはどうだろう。
https://avex.jp/hypnosismic-lv/
(追記)
これを書いている間に新曲が来ていた。こんなことあるのか。
美味しいものを食べたりゲームを買ったりすると思います…。