『きみはポラリス』三浦しをん (読書感想文)
短編集な上に、切り取っているのはどれもひとひねり加えた不思議な恋愛模様ばかり。
下手すれば安っぽくチープな作品になってしまいそうなものだが、流石の三浦しをん。
料理の仕方が上手く、どの物語も綺麗にまとまっている。短編の配置も心憎い。
恋の形は無限にあるのに、なぜ人は恋をした時それが恋だとわかるのだろう?
10種10様の狂的にして純粋、清冽で鮮烈な感情を、三浦しをんはこう書いた。
秘密のある人達の人生を、こっそり覗き見した気分だ。
君はポラリス。
宇宙の無限の星の中で唯一動かず、
僕を照らす北極星。
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