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妻をむしばむもの〜副腎疲労とは〜

こんにちは!
東京と千葉で活動している整体師のざわしです。

このnoteを見つけていただいてありがとうございます。

突然ですが僕の妻はお仕事を休職していた時がありました。
職場を移ってからみるみる様子がおかしくなっていき、ある日職場の人から電話で「奥さんが泣いてしまって動けない。過呼吸にもなってしまって。」と連絡がきました。

それくらいの頃には朝出勤ができないほど体が動かない日も出てきました。

これは、、只事じゃない。

どこか病院を受診しないと、まずいのでは?考えていたところ、先輩から「ここいいよ」とすすめてもらった都内の自費診療のクリニックを受診しました。

そこで妻が言われたことは、

「通常の病院だと適応障害やうつと診断されるかもしれない。しかしこれは副腎疲労が考えられる。詳しく検査しましょう」

ということでした。
実際に色々な検査をしてみるとやはり「副腎疲労症候群」が妻が苦しんでいる大きな要因で、さらにSIBO(小腸内細菌増殖症)もある、それも数値的には10年近く無理をしてきたのではないか?と思われるとのこと。

その頃には妻は会社を移ってまで働きたかった職場を休職し寝たきりのような生活を送っていました。

副腎疲労症候群とSIBO、実は僕は初耳でした。
ここから、数年にわたる僕と妻と副腎疲労のお話が始まるわけです。

もし同じように大変な思いをしている方がいたら、少しでも参考になればと思うので記録をしていきたいと思います。
今回はまずは妻を苦しめていた副腎疲労症候群とは?から。

あなたのその辛さ副腎疲労症候群かも

うちの妻はほぼ全てだったんですが、あなたはこんな状態になっていないですか?

  • 朝が苦手、起きられない

  • 寝て起きても疲れている、一日中だるい

  • 何かをするやる気にならない

  • でも夕方になると少し動けるようになってくる

  • 血圧が低い

  • 夜になっても眼が冴えてしまう

  • 手足が冷たく感じる

  • アレルギー症状がある、出てきた

  • 精神安定剤を服用しても変化があまりない

あれ?とおもったあなたはひょっとして、

  • 甘いものをよく食べる

  • パンが主食

  • コーヒーがないと頑張れない

  • ストレスを感じる事が毎日だ

  • プライベートより仕事を優先しがち、帰宅が遅い

  • ほんとはこうじゃないのに、、と感じる

  • もっと頑張らなきゃ、と思う

だったりしませんか??
当てはまる人は妻と同じく「副腎疲労症候群」かもしれません。

そもそも副腎とは?

副腎って聞いたことありましたか?
左右の腎臓の上にちょこんとあるスナフキンの帽子見たいな器官です(わかりにくい)
重さも5グラム程と、中々小さい臓器です。

kidney(腎臓)の上にadrenalgland(副腎)がのっかっている

こんなに小さいのに、妻の不調の原因の大半がこいつだったとは。。
なぜそんなに影響するかというと、この副腎、主な働きがホルモンの生成と分泌だからです。

もう少し小難しく話すと、副腎の皮的な部分(副腎皮質)と実的な部分(副腎髄質)から働きの違うそれぞれのホルモンが出ます。

副腎の断面図


⬜︎副腎皮質ホルモン
コルチゾール→血糖値や血圧を調整、ストレスに対抗する、炎症を抑える
アルドステロン→ナトリウム(Na)の再吸収促進、血糖値上昇
性ホルモン(アンドロゲン)→男性ホルモン。女性は主に副腎で作られる 

副腎皮質ホルモンは特にコルチゾールが重要です。作用は幅広く、
脂肪を使う、たんぱく質の代謝、
抗炎症、抗アレルギーなどの免疫
骨の代謝、胃液の分泌促進
さらには緊急でない長期的な心的ストレスにも対抗してくれます。
作用の多いめちゃくちゃ大切なホルモンです。

⬜︎副腎髄質ホルモン
アドレナリン
ノルアドレナリン
ドーパミン
→これらのホルモンは血圧が下がった時に上昇させたり、インスリンによって血糖が下がり過ぎた時に血糖を上昇させます。
なので、膵臓と共に一緒に働いています。

副腎髄質では緊急のストレスに対抗する働きがあります。なので急激な心的ストレスがあった時にも副腎は対応してくれてます。

そして、ドーパミンはやる気や快楽に関わるので、この副腎は心身共に影響及ぼすホルモンを分泌していて、ホント全身に影響します。

大袈裟でなく、生命活動に関わる臓器です!

副腎が「疲労する」?

副腎が疲労すると

副腎疲労、別名アドレナルファティーグ。
副腎が疲労状態になると上記のホルモンが必要量分泌されないので、体中に問題が現れれます。

  • 朝起きられない、熟睡できない

  • ストレスに対処できず八つ当たりしてしまう

  • 性欲がなくなった

  • PMSが悪化した

  • 風邪が治りにくい

などなど。怖いのは副腎“疲労“なので臨床検査をしても引っかからない、いわば存在しない病気なのです。
なのでなぜ辛いのか分からず悩み続けている人も多く、人によっては鬱などの診断を受けてしまう方が多いです。

副腎が疲労する要因

副腎が疲れ果ててしまう理由は現代人だったらそれはたくさんあるのですが、
例えば、
働きすぎ
対人関係の問題
食生活
お酒
タバコ
添加物
栄養不足
など本当に多岐に渡ります。

でも共通しているのは、
心身にかかる強いストレスに対抗するために、コルチゾールというホルモンを優先的に分泌しているということ。

だから副腎疲労症候群になりやすい方は、他人思いで優しく責任感が強い、ちょっと人を頼ることが苦手な頑張り屋さんが多いです。
(主観が入ります)

ストレスは本能的には生命の危機なので、コルチゾールは他のホルモンより優先的に分泌されます。
アドレナリン(血圧)よりも、
ドーパミン(やる気)よりも。
他のホルモンが少なくなったとしても身体はコルチゾールを作ります。

それでもストレスがかかり続けると副腎の機能が限界を超えてコルチゾールも作れなくなってしまいストレスに抵抗することができない状態、副腎疲労(アドレナルファティーグ)となるのです!

性欲がなくなる!?

デリケートだけど凄く大事な問題。
相談しにくいけど、悩んでいる人が多いこの問題の影にも副腎疲労が隠れてます。
副腎皮質ホルモンのアンドロゲンは男性ホルモン(テストステロン)、女性ホルモン(エストロゲン)に変化します。

女性にとっては副腎が唯一男性ホルモンを分泌する部位になります。
ちなみに、閉経後は女性ホルモンも副腎がメインに分泌するようになります。

なので副腎がストレスに対抗するとコルチゾールが優先されてこのアンドロゲンが分泌されにくくなるので、性欲が減退していってしまいます。

我が家も「妊活はじめる?」なんて話していたタイミングだったので、Dr.に「今は無理だよ」ときっぱりいわれました、、

まず取り組んでみて欲しい事

妻が副腎疲労になり色々調べてみました。
食べてはいけないもの、とった方がいい栄養素、有酸素運動の有無、などなど。

どれもまず大切だけど僕がまずおすすめしたいのは、
「1日の終わりに1つ自分をほめる」

うちの妻もそうだったんですが、よく口癖の様に「ほんとはこうしたい」と言っていました。
理想像があって目標が見えてる反面、現状をやんわり否定していると言う背景があります。

現状を少しだけ認めて、私はこれで良いかも、と思えると心が軽くなってストレスが和らぐと思います。

でも、、おそらく副腎疲労で1番辛いときは、中々じぶんを褒めることが出来ないとおもいます。
もし可能だったら家族やパートナーに協力を願いしてみて下さい。

この記事のこの部分だけ読んでもらえば良いと思います。

うちの妻も自分では自分を「褒める」事ができなかったのですが、僕が「こう言うところ良く頑張ってるね」と伝えると、え、そこまで?と思うくらい喜んでくれました。それも涙目で🥹笑

副腎疲労になるまで自分を追い込んでしまった優しい人には、私はここに居て良いんだ、と思えることが必要だとおもいます。

自分が苦しんでる、パートナー、家族が苦しんでる、そんな人は試してみてください!

ダラダラと書いてしまったのですが、もしここまでお付き合い頂いた方がいたら、ほんとありがとうございます!

週一回くらいで書いていこうと思っていますので、良かったらチェックしてくださいね!

ざわし|整体師|モルフォセラピスト


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