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土を愛でる

 ひたすら黒い土を見ている。小粒で艶々のまあるい土。艶々なのは少し水分を含ませているから。ソイルとも言う。この中に可愛いカエルが潜り込んでいるのだ。クラウンツノガエルのいっちー、また隣の飼育ケースに同じくクラウンツノガエルのチヌーク。このソイル、地中性、半地中性のカエルを飼うためのもので2キロでお値段約900円ほど。別に姿が見えるように飼育ケースの底にスポンジや金魚なんかを買う時のぶくぶく、エアレーションの濾過マットでもいいのだが、野生に近い環境をと我が家はソイルにしている。
 ソイルに潜り込むとちょっとだけ、ほんのちょっとしか見えない。なので、飼い主は土を眺めては可愛いなぁと思っている。潜る姿もユーモラスだ。後ろ足を器用に動かしてお尻をふりふりと土を掘る。時々、お相撲さんが塩を撒くみたいにどすこーい!と前足で自分の身体に土を放り投げる。

 我が家には両生類がたくさんいる。両生類、爬虫類合わせて某アニメから拝借してちっちゃいモノクラブと呼んでいる。アカハライモリ、シリケンイモリがそれぞれ2匹、ウーパールーパーに先のクラウンツノガエル2匹そして爬虫類のヒョウモントカゲモドキ。

 飼い始めて驚いたのが脱皮。カエルって脱皮するのね。カエルもイモリもヒョウモントカゲモドキも脱皮をする。大きくなる為の脱皮ではなくて、人間で言えばお風呂に入る感じ。汚れたから、ちょいと綺麗にしましょうか、羨ましい。人間ならば日焼けもシミも怖くないのではないだろうか。よいしょよいしょと脱皮している姿は見ていて頑張れ!と応援するし可愛い。

 カエルのチヌークは体長15センチ程、体重は480グラムと大きい。なので、ジャバザハットなんて呼ばれる時もある。ちっちゃいモノかな?なんて悩んだりもする。

 今日もちっちゃいモノクラブ、カエル隊員は土の中、飼い主はちらりと見えている目玉の部分だけを見て可愛いと言っている。

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