【FGO】第2部6章前・後編 まとめ&考察記事1【ネタバレ注意】


 こんばんは、雑務屋です。

 またも少し間が空いてしまったが、今回はプライベートで色々な問題があったので先送りしていた仕事が溜まってしまい、それを片付けていたら圧倒いう間に時間が過ぎてしまった。

 さて、今回は標題の通りに「FGO第2部6章・後半」までの状況まとめと考察記事である。6章前・後編は正に圧巻の情報量で、数多の登場人物と世界観説明が登場し、そして退場していった。

 これだけで一つの別ゲームが造れてしまいそうなほどの情報量と世界観なので、来るべき「エピローグ」に向けて、現在分かっている範囲での妖精國の現状と個人的に気になった伏線らしき描写、そして今後の展開予想などを記述していきたいと思う。

 ちなみに書きたいことが山ほどあって、物凄い量になってしまったので、今回は特に気になった箇所だけ書いて、残りは別記事にしようと思う。

・妖精國の歴史のおさらい

 さて、今回の第2部6章アヴァロン・ル・フェでは、調査メモという形で年表が実装されている。読み取れる情報は多くあるため、そこを整理していこう。

 まず、妖精國の歴史は14000年前から始まり、うち12000年間は「妖精暦」と呼ばれる時代が続き、およそ2000年前にモルガンが女王として妖精國を統一して「女王暦」を作り、その統治が2017年続いて現在に至っている。

 だが、後編にてこの歴史そのものが「2回目」の世界であることが明かされた。本来の異聞帯は「楽園の妖精」トネリコこと「異聞帯のモルガン(以下、モルガンA)」を廃してしまったが故に、女王暦元年に滅び、後には下級妖精が細々と暮らすだけの荒野が広がるばかりだった。

 ベリルが最初のクリプター会議でブリテン異聞帯を「原始的」と称していたのはこのためだ。

 だが、ベリルが「1回目」で召喚した「汎人類史のモルガン(以下、モルガンB)」が、単独レイシフトしてモルガンAに情報を渡し、それを前提にモルガンAが作り上げたのが「2回目」の世界であり、女王暦の存在する「特異点」と化したブリテンだ。

 つまり、カルデアが前編で訪れたのは「2回目」の世界だったわけだ。
 そして、この「2回目」の世界の「ゆらぎ」として、「水鏡」によって強制レイシフトされたマシュのストーリーが断章として描かれた。
 これが「3回目」、もしくは「新しい2回目」と呼ばれる世界線であるが、この世界線は「2回目」に悪影響があるとされて情報封鎖がなされたが、実際にはわずかに「2回目」に変化をもたらした。

 便宜上、この世界のことは「2回目+」と呼称する。
 もうこの時点でややこしいが、図にまとめるとこうなる。

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・「2回目」と「2回目+」の違い その先に待つ悲劇 

 さて、マシュのレイシフトというイレギュラーな干渉があったにも関わらず、「2回目」は「3回目」の影響をほとんど受けず、「2回目+」として成立している。だが、明確な違いがあり、これは「騎士トトロットの存在が失われた」点である。

 これは「初代妖精騎士トトロット」の存在を「初代妖精騎士ギャラハッド」に置き換えた為だが、ここで疑問が生じる。

 何故ハベトロットは「3回目」の記憶を持ちながら「2回目+」の世界に存在できているのだろうか?

 「2回目+」の世界において、バーゲストやダ・ヴィンチ、そして何よりもマシュの記憶から「トトロット」の存在は消えている。

 バーゲストやダ・ヴィンチの場合は分かる。
 彼女たちはトトロット時代のハベトロットと面識はない。あくまで記録として「トトロット」という名称を知っていただけなので、トトロットの存在がギャラハッドに置き換わったことで、モルガンの言っていた通り「リアルタイムで記録が切り替わって」いたのだろう。

 だが、同じ理屈で「2回目」の当事者たるマシュに記憶消去が起こっているとしたら、当然「2回目+」の世界におけるハベトロットが「3回目」の記憶を引き継いでいるはずがないのだ。

 その点に関して、トネリコ(モルガン)は下記のように述べている。

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 この「処置」が何であったかは語られていないが、おそらく「マシュ、モルガン(&グリム、エクター、ライネック?)からトトロットの記憶を消す」ことであると思われる。
 特にマシュに関しては「2回目+」で氷の封印から解かれた際、ハベトロットの顔を思い出せなかったことからして「3回目の世界」の記憶だけでなく、レイシフト前のシェフィールド~ノリッジのハベトロットの記憶も封印されているようだ。

 つまり、ハベトロットはその存在が「世界の異物」であると誰にも認識されていないため、世界の修正力が働いていないのだ。逆に言えば、モルガンが明言しているように、マシュが「シェフィールドでのハベトロットとの記憶」を思い出した瞬間、彼女の存在は消える。

 そして彼女は、一つの大きな秘密を抱えている。
 それはブラック・バレルを保持していることだ。カルデア一行はベリルに接収されたと推察しているが、おそらく違う。

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 画像はエディンバラでの馬とハベトロットとの何気ない会話だが、これは伏線だと思われる。

 彼女がそれを隠している理由は明白だ。
 ブラック・バレルはマシュのシェフィールドでの記憶に深く結びついていると思われ、これをマシュに返せば、おそらくマシュはシェフィールドでのハベトロットを明確に思い出す。

 それはマシュが「世界の矛盾」を認識する瞬間であり、ハベトロットの存在が消えることを意味する。

 何故ハベトロットはこの世界からの退去を望んでいないのか。
 何故「3回目の記憶」を―――「マシュの記憶」を保持したまま、世界線を越えて来たかはまだ分からない。

 数少ない「トネリコの味方」としての仲間意識なのか、大切な友人と思っているのか、彼女に「糸紡ぎの妖精」の道を示した「最高の花嫁」を守り続けることを生きる目的にしたのか・・・

 自己保身のためでないことは確かだ。
 ブラック・バレルを所持しているということは、ハベトロットは妖精にとっては猛毒である「鉄の武器」を保持し続けていることになる。
 特別頑健な牙の妖精やモルガンから力を授けられた特別な妖精以外、持つだけで絶命するような代物を所持し続ける苦痛を、自己保身に専心するような妖精が引き受けるはずは無いだろう。

 ・・・何だかもうハベトロットという存在そのものが「奈須きのこエモエナジー(仮称)」の塊のような気がしてきた雑務屋である。

・第2部の根幹に関わる設定と伏線

 妖精暦4000年に「汎人類史のモルガン」から情報を受け取り、モルガンは「2回目」をスタートさせた。

 本来、これは意味が無い。
 モルガンが語った通り、レイシフトは時間旅行による過去改変ではない。
 「本来存在しない歴史を修正する」技術であって、「本来存在しない歴史を作れる」技術ではない。

 「1回目」の「西暦2017には荒野になったブリテン島」が正しい歴史(汎人類史という意味ではなく、異聞帯として成立した世界、という意味で)である以上、経緯はどうあれ「女王暦」など成立しないのだ。

 だが、後編では異聞帯におけるレイシフトは「本来存在しない歴史を作り」、しかもそれをテクスチャとして汎人類に張り付けることが可能。つまりは過去改変が可能な技術という驚愕の事実が判明した。

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 これは今まで語られてきた第2部のカルデアの旅に、一つの光明と暗い未来の両方が見えた瞬間でもある。

 現在の世界は、空想樹を切除しても「白紙化地球」が残るばかりで、元の世界が戻ってくるわけではない。失われたものは戻らない。

 だが、(方法は見当も付かないが)空想樹によるシミュレートで「汎人類史を再現」し、それをテクスチャとして貼り付けることができれば、汎人類史は蘇ることになる。

 逆に言えば、「汎人類史以外の世界も問答無用でテクスチャとして貼り付けることができる」わけで、おそらくこの辺りが7章などで描かれるのかもしれない。
 
 それにしても「天球」と来ましたか・・・
 もうカルデアスとか100%厄ネタ確定のような気がする。

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