目見えんと大変? その2

夜は電気点けんでいいし、なんかちょっとしたことでめっちゃほめられるし、にらめっこは絶対に負けんし…。
社会の保障や配慮だってなかなかのもの。感謝だ。まあ中にはこうした保障や配慮をずるい!だの文句を言う人も少なくないようだけど、まあずるいと思うならあなたも障害者になればいい。特に全盲なんてつまようじ1本でカンタンになれる! ちょっと痛いかもしれんけど…。

それはさておき、まあ本当に全盲になってよかったと思うことはある。
できることとできないことがはっっきりして、自分の生き方というかスタンス
が明確になった。
あそうか、視覚障害者として生きていけばいいんだ。
いわば視覚障害者という身分を手に入れたようなもんだ。
しかも、これまでただの目と目つきの悪いヤツだったのが、全盲という文句なしの1種1級重度視覚障害に昇進したわけだ。それを国が認めたわけだ。つまり国家視覚だ。どうだすごいだろ~!
だからといって心の底から全盲になったことを喜んでるわけじゃない。全盲という運命の中で自分なりに折り合いをつけて生きてるだけ。もし見えるようになるならそうなりたいし、来世全盲に生まれたいかと言われれば答は NO!
よく「障害という壁を乗り越えて生きてる」なんてこといわれるけど、そんなこと無理! 見えないという壁は文字通り四六時中目の前にある。だから、ボクができるのはせいぜいが「障害という壁に乗っかって生きてる」だ。

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