見出し画像

今が分水嶺であるホロライブ

ここ最近のホロライブの変化について私が思っていることを書いておく。



ここ一年で混迷を極めた

ホロライブが去年からおかしな方へ向かっていることに一部の人達は気づいており、それを指摘しつつ改善することを期待していた。

しかしそういう期待とは裏腹に今年に入っても変わることなく続いていき、やがて普通に応援しているファンも徐々に気づき始めていった。その最たるものがホリゾンタルへの批判だろう。

国内外問わずここまで批判が出るとは思わなかったので少々驚いたが、さすがにこんなことがずっと続けばそうなるよね、という気持ちもあり、同時にズルズルとこの状態が続いていることに悲しさを感じていた。


深まるファンとの溝

今、運営とファンとの間の溝はどんどん深くなっていると言えるだろう。的外れなことを繰り返しているのも要因だが、最近掲げているガイドラインも挙げられる。

こういったものは基本的に誹謗中傷に対する注意喚起なのだが、このガイドラインはそれに加えファンが行う批判に対して肯定的に述べるよう促す内容が含まれている。

これは建前上の衛生面をきれいにするには効果的であるが、副作用としてファンの本音を封じることになる。ファンの本音とは肯定的なものもあれば否定的なものもあり、そこに本当にファンが求めていることが隠されている。

本来運営はファンの本音を汲み取りエンタメを提供しなければならないのだが、それを怠っているがゆえに的外れなことを連発しているのだろう。
さらに発表するたびにこのガイドラインをわざわざ掲げている。
批判されるのをわかっていての対策なのだろうが、結果的に火に油を注ぐものになっている。

ちなみにこのガイドラインには共創を目指すと書かれているが、そのガイドラインを盾にファンと向き合うのを避けているのは実に皮肉なものである。


一足先に混迷を迎えていたEN

実は去年似たようなことがホロライブENで起きていた。詳細は割愛するが結果としてEN誕生からの勢いを失うことになり、衰退を招いてしまった。

この事態を重く見たのかわからないが、今年に入ってからはトップが変わったおかげか徐々にマシになっているようにみえる。
もっともこの状況を知っていた人達はENがマシになってよかったと思ったら今度はJPが…となって頭を抱えることになったのだが。

JPがENと同様に軌道修正できるかは正直わからない。ENはJPと比べまだ出来たてで規模も小さかったゆえに柔軟な決断ができたとも考えられるので、規模もでかく各所連携が取れているのか疑問なJPには期待が薄くなってしまう。


他社が追従するほどの価値

ホロライブの躍進を見て似たようなことをする他社が少し前から出てきている。個人的にはそんなに簡単なことではないと思っているが、トップを独走するホロライブの真似をすること自体は不思議なことではない。

他社が真似たくなるほどの強みを手に入れたホロライブだったが、なぜかそれを手放そうとしているのが現状だ。そんなことをやすやすとしてしまう運営をみて怒る人が現れても無理はない。

ホロライブのような路線を目指す新たな事務所も国内外から出てきており、このままホロライブが自らのテリトリーを手放してくれるのなら「ポストホロライブ」を狙って他社が競っていくのは容易に想像できる。


おわりに

今はファンの批判が徐々に増えてきた状態であり、まだやり直せる分水嶺である。
ただこのまま突き進めばやがて批判を諦め、それまでホロライブを囲っていた多くのファンはいなくなってしまうだろう。

Vtuber黎明期を知っている人からすれば運営の慢心によって勢いあった地位を失う事例を見てきたので、ホロライブも例に漏れずそうなってしまうのではないかと考えるのも無理はない。
もっともホロライブも黎明期から活動しているので知っているはずなのだが…。

ある人はメンタルがやられながらもお客さんの本音に向き合い続けた結果自分に求められていることが解るようになり、一過性のバズりに留まらず現在も人気を伸ばしている。
またある人は「建設的な批判はちゃんと活動できているかをチェックするのに重要な要素」と言い、率直な意見に対しても真摯に向き合っている。

今の運営にこの人たちの爪の垢を煎じて飲ませたいと思うのは、私だけだろうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?