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露出狂だって眠るのです

季節に追いつけない自分にイライラしてしまう。秋が訪れて寒々とした気配が漂っているにもかかわらず、私の寝巻は半袖半パンだ。何がどうなっているのか自分でもわからないが、なぜか寝るときに全身の半分の肌を露出している。本来肌の露出が減るはずの時期にそんな恰好をしているやつは、言い方を変えれば誰にも害を加えない安全な露出狂みたいなもので、そこにいるべきではない。幸い家の中にいるだけなので誰かに迷惑をかけることもないのだが、そろそろ季節感のある寝巻を着たいと思っている。
懸念されているのが、パジャマパーティーに誘われるかもしれないということである。もし誘われてしまったら、ある一人ははジェラートピケでかわいらしさを演出、ある一人は高級ブランドのパジャマで違いが判る男を演出、ある一人はユニクロのシンプルなもこもこパジャマで安心感のある男に、ある一人は高校時代のジャージで笑いをもたらし、そして私が半袖半パンである。この状況で笑われない以外の選択肢はない。ジャージは笑わせるが、半袖半パンは笑われる。

しかし安心してほしい。広辞苑によれば、パジャマパーティーは悪意や偏見の一切ないピュアな人間しか参加することを許されないという。で、あれば参加者の一人が季節感を完全に無視したパジャマであってもきっと大丈夫だ。みんなで仲良くほろ酔いを飲んで、ウーバーイーツに頼んだ訳の分からないくらい味の濃い肉を食っていればそれでOKだ。ああよかった。これで安心。
ていうか、あれだわ。パジャマパーティーするような友達いないわ。ていうかそんなもん誘われたら友達辞めるわ。ふざけんな。徹マンのほうがいいわ。酒飲んで体温上がるから半袖半パンちょうどいいわ。おやすみ。

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