一人ミュージアムウィーク〈2〉

同タイトル〈1〉にて鑑賞した森美術館の『シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝』、映画『陰陽師0』の感想は別の機会に譲る。え。

で、別日。悲しいことにGWとは言え1日は泣く泣く仕事に充てる。仕事のできる人に生まれたかった。今回は映画『オッペンハイマー』を軸に行動を考える。予約の席はそこまで選択肢も無かったが、複数人での予約だとありがたいことに一つ空けて予約してくれる方も多いのでその間にポツンと入れさせてもらう。あの隙間、本当に何なんだろう・・・?前方や極端な横側などならまだしも、真ん中近辺の所謂【良い席】は埋まるのに。むしろ詰めて予約すればあと二人並んで予約できたりして、みんなハッピーなのでは?一つだけ空けるから私みたいな変わり者が座ってしまう。
3時間の映画なので、昼に見始めれば終わるのは夕方だし、夕方に見始めれば終わるのは夜。ゆっくり寝ていると映画しか行けないということで、美術館は午前中から緩め(超気になってガッツリ見るとかではない企画)の所へ。
そこで、中に入ってみたかった千代田の明治生命ビル内に入れる
・静嘉堂@丸の内『松浦武四郎と暁斎展』
に決めた。
暁斎、とは河鍋暁斎(狂斎表記の方が好き)のことで、絵描き。松浦武四郎は好古家、探検家みたいな人で【北海道】の名付け親とのこと。幕末好きを公言してはいたが、全く知らない人だった。
三菱財閥の岩崎家と親交があったとのことでその縁で今回の展示となった模様。全く知らない歴史の部分が思いもかけず埋まった感じがして、行って良かった。これは久々に“呼ばれた”かも。内容は「ふーん」っていう位なんだけど、アイヌとの関わりとか幕末、明治の文化人の交流の雰囲気とか司馬遼太郎くらいしか情報源がない私としては、想像の膨らむすごく良い展示だった。「由緒はよくわからんけど、なんか凄い」みたいな蒐集物たち。しまってあった箱が展示してあるんだけど、とても愛着を感じるもので、本当に大事にしてたんだなあ、とほっこりした。
あと展示物関係ないけど、最近の美術館はガラスが凄い!「光の反射で見えにくい」ってことが皆無。ホント凄い。でも最近は美術品の撮影もokになっている流れの中、操作がわからなくてライトをバチバチ当ててる人たちもいて、光・・・って心配になってしまう。そもそも撮ったあとどうするのか・・・?図録の方が解説付きでじっくり思い出せるし、いいと思うんだけどなあ。私が心配せずとも、光に関してはもちろん対策されてはいるのだろうけど。

一週間でこんなに芸術に触れる機会なんて中々持てないので、本当に良い、有意義なGWだったなあ。

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