庶民でもお菓子を食べたらいいじゃない
昼は数字を追いかけまわし夜になれば数字の夢を見る、そんな日々を送っている年度末、乗り切るためにどうするか、ブルボンに頼るしか。
これまで甘いものを食べなかったのに入院を機に酒を抜いた途端甘いものを摂取したくなり、思わず安菓子コーナーに鎮座しているブルボン製品に手が伸びるようになった。
芸術作品アルフォートをはじめ、ベートーヴェンはこのために作曲したんやろなというほどに軽やかなエリーゼ、いつも優しいホワイトロリータなど優しい価格でにっこり嬉しい安定安心のブルボン、本日は藤色でお馴染みのルマンドを職場でコソでいただいたところ、職場の先輩に、皿田さんルマンド食べたでしょフフ、と言われ、なんでわかったんすかとふと胸元を見るとルマンドの木端がわたくしのセーターにたらふく付着、こりゃ失敬、先輩ってば名探偵、ルマンドおひとつどうぞ、吸いながらいってくださいね、なんつって。
友人からいただいた入浴剤やらお香やらでなんともいい香りに包まれている我が家、先日お花までいただいて、それだけ聞くと洒落た素敵な生活、という感じなのだが、ゴミ袋と段ボールとガムテープと取扱説明書と謎に積み重なった洗剤のストックの山を中心に回っており、乾燥機を回しながら暖房器具をつければブレーカーが落ち真っ暗、奥行きが深すぎる押入れの奥へ奥へと収納ケースが追いやられ潜り込みながら洋服を取り出し床に散らばる本を避けて歩く、という目も当てられない荒れたものである、ドジっ子大爆発、もうええ年やねん、ドジおばは辛い、金払うからおっちょこちょいから卒業させてくれ、いくらかにもよる、ローン組めるなら少々高くても払う。
それでも食うこと寝ることについては命を燃やしているのでより一層とっ散らかっている、意地である、これがイッツマイライフ、美しさと面白さが共存した空間を思い描いていたが程遠く、アー!と声が出そう、アー!ほらね。
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