リタ、GWを蒸し上げる
ぼやっとしていたら5月、ぬるりとゴールデンウィーク突入、特に何をするわけでもなく、人に会わない間はまだしつこく撹拌の虜である。
ねえ、ちょっとあなたも混ぜさせてくださらない?
わたしが近寄って膝を撫でながらあなたの耳元でそう囁く、戸惑いながらもあなたは官能的な場面を想像しながら頬を赤らめて頷く、ではのちほど、と渡された鍵で扉を開けたその先にはハンディブレンダーを握りしめた皿が勇ましくねじりはちまきにエプロンをつけて登場、めくるめく撹拌と粉砕をお見せしましょう。うっとり。
その上で俺は本日、念願のせいろを手に入れたので無敵だ、蒸しに蒸して、話も蒸し返していくややこしい人間として生きていくぞ!と気合を入れる。
調理に関しては今、まさに幸福度の絶頂に達している。
先日友人に、あなたには天然の利他性を感じると言われてはっとし、嬉しかったがやはり自分に足りないのは利己性であるとも実感、生きてゆくのはなんと難しいものよ。
これからわたしリタと名乗る、と宣言したがいつ使えばよい名前なのかはちょっと。
ユーカリのゆかりの調子があんまり良くないので、悪そうなところを容赦なくちょんぎったらだいぶハゲみたいになったが涼しそうでいいなとおもた、はよ元気になりや。
何十回と見たリンダリンダリンダ、今年もまた見る。
ただただ眩しく、美しく、こんな青春を送ってもないのに懐かしく、胸がぎゅーとなる。
ブルーハーツとダウンタウンがいなかったら日本のエンタメはどーなってたやろな、とやはり思う。
いつメモしたのか記憶にないが、「岸辺一徳の親戚にはなりたくない絶対」とスマホに残っている。
そんなこと思ってもみなかったけど、なんとなく、そのとおり、とは思う。
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