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ジャンプの表紙のような世界

仕事の途中で突如、こころに暗雲立ちこめてきたために無意識に手が動いて前髪カットを予約、そうと決まれば早く仕事を切り上げて前髪を切り揃えたい、こんななげえ前髪では何にも見えやしねえやこのスットコドッコイが、と高橋名人の16連者の如く貧乏ゆすりを決めて定時でおつかれした、電車降りて自転車飛ばしいつもの美容室へ。
お姉さん手慣れたもんでどれくらいの長さをこちらが求めているか把握しており手際よく前髪を眉上2cmほどで切り揃えることものの3分、一瞬のうちにクリアな視界、550円で、ありがとうありがとう。
その後は途中で購入しリュックにさした突っ張り棒いさましく、ジャパニーズニンジャスタイルで街を闊歩するも誰とも出くわすこともなく、あ、これはちゃんと忍べているからか、いいぞ、とニンニン、買うものなく家路。

途中、喧嘩をしている男女やら、20時前にゆらゆらと自転車を漕いでいるおばあ、部活帰りにフランクフルトを頬張る男子学生などいろんな人を見かける、それぞれの人生がありそれぞれの悲喜交々に想像を膨らませる。
すべての人が人生の主人公として生きていると思うと世界が周年のジャンプの表紙のような気がしてきて、なんとも気味が悪くなる。
表紙に載らなくても、いい脇役にはなりたいよなあ。
なんつって、おセンチ木曜日。
1週間は長い、しかし早く過ぎていく。

また題字かきわすれた、あはは、あはは、あはは

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