保育のこと。

東京都が給付金と第二子保育料無償を打ち出した。
いち保護者としては金銭的に助かる!と思う一方で、ネットで見かけた保育士からは、長時間労働低賃金の日本の働く環境の中でより親や子どもの負担が増え、親子で過ごす時間が減ることに加担するのではないか、また、より保護者支援の側面が増えて保育者の負担が増えるのではないか、と言う声もあった。
親としての現実も、保育者の願いも、どちらも頷けてしまう。

私が育児をしてかれこれ8年ほどで、人々の感覚って結構変わってきたと思う。
赤裸々にSNSとかで訴えることができる世の中になったことで、昭和的な育児観や人生観・結婚観からアップデートしていこうという移行期間を見てきた。

そして、最近フローレンスの駒崎さんが「すべての子どもに保育を」という訴えをしていて、私が専業主婦で育児が楽しいより大変が優ってたいたことの気持ちを思い出した。ずっと願っていたことを、ちゃんと政策提言として動いている人に感動した。主に就労で「保育に欠ける」子どもという概念ではなくて、保護者の就労有無に関わらず、今はどんな子ども(保護者)も社会との繋がりが必要であり、保育が必要だと考えるべきだと思う。

少子化で、子どもは減ていうばかり。多忙を極めて子どもと十分に関われていない家庭がある一方で、孤立した育児に悩み無理心中する家庭もある。
こんなの、おかしいじゃない。
散々、多様化と言われている時代に、働き方も多様にと言っている時代に。
もっと育児だって保育だって、多様なありようでいいと思う。
ベビーシッター、とっても働きやすいよ。
1つの園に多くの子どもを集めて(そりゃ感染症も広まるよ)長時間、週6も保育することが是とは思わない。みんな、やむ負えずやっているんだよね!?
特に私は0-2乳児の間は少人数で、丁寧に。保護者の方もいつでも体調不良や自分や子どもの心の動きに寄り添える働き方を。
みんなができればいいと思っている。
これは、いち保護者VSいち保育者の戦いではなくて、政治の問題なんだと思う。
「なんだよ百合子さん、財源確保できるんじゃない!」あのニュースを見て私は真っ先に思った。どこに重きを置き社会を作っていくか、あぁ政治って本当にこんなに私たちの生活と地続きで、訴えていくこと働きかけていくことで実現することってあるんだと思った。

駒崎さん個人の是非はともかくとして、フローレンスの訴えている保育政策はいつも共感できる。
すべての子どもたちに保育を。子ども時間を。
そして、すべての大人たちにも、子ども時間に寄り添える余裕を。

昔保育園に勤めていた時に、園内研修の発言で私が言った言葉
「大人と子どもに流れている時間は違う」
今もずっとそう思っている。
お昼までにご飯準備しておきゃなきゃ、その前にあの片付けをしておきゃなきゃ・・・の大人の30分と、今目の前の遊びしか考えていない子どもの30
分は、時間の流れ方が全然違う。
追い立てられた時間じゃなくて、子どもの時間の流れの中で、子どもが自分自身を生きること。この子ども時代、とっても大切。

働き方も、保育も、0か100かじゃなくていいじゃない。
2時間の保育も、8時間の保育も、子どもを見る目は変わらないよ。
どっちだって、大切な保育時間で、どっちだって、実りある時間にするのが保育士だよ。

もっと丁寧に、もっとおおらかに。でももっときめ細かく、もっと大胆に。
全然わからない「人」「子ども」というものに対して、仲間とあぁだこうだこうじゃないか、と考えを巡らせ試し、「これだったのー」となる瞬間が私は大好きだ。やっぱり、その保育がしたい。
あくなき好奇心を、私の人生を、それに当てたい。
諦めない。


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