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夢の国から追い出されそうな夢子ちゃん。

この記事の続編です。
ほとんど夢子ちゃんとはコンタクトをとっていなかったけれど、
昨夜突然連絡がきた。

「LIVEされていたんですね。私の所は通知が来なかったです。
 録画があるなら教えてください」
いや、通知が行ったか行かないかなんて、しらんがな。

一応、保存かけてあるURLを教えて、そのあとはなにもないのだけど
夢子ちゃんのSNSを久しぶりに見てみたら、真っ黒感情たっぷり。

同棲予定の彼から
「なんでも、お前にしてやってるんだぞ俺は!感謝の気持ちもないのか!お前一人じゃなんにも出来ないくせに。甘えるな!」
「いい加減、甘えっぱなしをやめろよ。俺だって疲れるんだよ」
「は?何を言いたいのか分からないよ。日本語わかる?」
「全く。(おもいっきり長い溜息)クソ女だな」

ここまで言われて付き合わなきゃならないのか?と突っ込みたいけれど
夢子ちゃんは彼氏に依存してしまっているから
「私はこんなにひどいことを言われて、全人格を否定されて、疲れました。
ひとりで生きていくっていう過酷な選択をするか、死ぬかどっちがいいでしょうか」
「こんなことを書くとフォロワーさんが減るの、わかってます。助けて欲しい。私はただ優しくされて、安心できる生活がしたいだけなのに」

と、書いていたらLINEがきた。噂をすると影だ。

「LIVE、楽しくてよかったですね」

うん。盛り上がりました。有名所みたいに1000人単位じゃないけれど
100人ぐらいで。

「私が行ったら迷惑でしたね。行かなくてよかったです」

あああああもうもうもう。牛になるよ。んも~。

夢子ちゃんがどうなろうと、私は離れているから手出しできない。
もうすぐ30歳を越えていく夢子ちゃん。
どうしたらいいかは、私や残ってるフォロワーに言うよりも、
彼氏とじっくり話して、毒親って罵ってる両親と話して、
あとはメンタルクリニックの指示に従ってください。

ちなみに、LINEはお知らせで見えたので既読はつけていない。

そして本当に死ぬ人は「死にたいと思っています」なんて一言も言わず逝く。飛び降りた友人はふわっと逝ってしまった。何も言わず。素振りもみせず。
遠い残暑の日。覚えている人も少なくなっただろう。

夢子ちゃんは、同病のフォロワーさんたちから慰められて、
逞しくSNS更新しています。
「みんながいるから、私は生きていけるの、嬉しい。今度一緒に海に行こうね」

うん、逞しい。夢の国は夢子ちゃんの箱庭で、そのとおりを現実にしてくれる相手じゃないと、今の彼氏では無理だと思うよ。
彼氏も鬱病でテンパってるんだから。

あ、1000字越えた。このへんで!




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