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きょうのクラフト 6/27

こんばんは。きょうのクラフトのお時間です。
日本各地、梅雨入りとなりましたね。食パンにカビが生えがちなこの季節、今日もクラフトで気持ちの湿気を吹き飛ばしてまいりましょう。

さて今回、『地獄の磨き行脚・②』と題してお送りするのは磨きの中間要地点、1000番磨きまでの内容です。
前回、オフレコの段階で『240番磨きまでの内容』との不適切な告知がありましたが、作業者が休日を使い一気に作業を進めたため、今回は内容を変更してお送りします。

まず、前回のおさらいから。
120番磨きまでのところでは、成型も兼ねて初期段階での艶出しまでお伝えいたしました。通常の形状に加えて、形のアレンジをお話しした内容でしたね。
今回はその続き、まずは240番の磨きからご案内いたします。

240番の磨きでは、主な目的は『細部の成型』と『磨き傷の消去』です。120番での磨きであらかたの成型は完成し、角も落としてはありますがあくまでも初期段階ですから、角の落とし方もまだまだ粗く不安定なところがありました。加え、120番のペーパーでは粒度が粗めのもので一気に磨き上げるもので、柔らかい素材・とくにマツ材では磨いた際の線キズが発生してしまいます。240番磨きでは、この2つの課題をクリアしてまいりましょう。

(…え、細かなところまでの説明をすると時間が足りない?タイムキーパーさん、マジ?…か…わかりました、とばしてみます…)

…えっとですね、ここは簡易に説明いたしまして…表面をしっかり磨くと、厚さが若干薄くなり、角を落とした際の落とし方の不安定さがよく分かるようになります。それが目視で分かるくらいまで、磨きをかけていきましょう。
磨き傷は、深い傷がなくなればOKです。

次は…ですね、はい、400番磨きです。
この作業の要は、 『ベースになる艶感のUP』と『細かな磨き傷の消去』です。
240番磨きでは、大きな傷や凹凸は消去できても細かな磨き傷は残ってしまいます。ここでは、その細かな傷を消去するのと同時に艶感を出してゆく作業に入ります。
細密なペーパーを使えば細かな傷などを消したり艶感のUPはできますが、この作業を省くと細密なペーパーでは荒めの傷を消去するのに時間がかかりすぎてしまいます。また、ベースの艶がないと仕上がりの艶が『浮いた感じ・後付け感』が出てしまいますので、番手は少し進むほどですが400番での磨きは初期の要と言って良いでしょう。さて、写真出ますでしょうか…

…ない?あ・はい、ないのですね。はい。
では、先に進みます。

この後は、800番での磨きとなります。先ほどの400番での磨きから、さらに艶を少しずつ増してゆく作業であるのと同時に、細かな線キズを消去する・そして、角を落とした際には120番磨きのままだったので、この番手から角の滑らかさを整えてゆきます。表面、サイド、角、手を抜かずに全面を丁寧に行いましょう。成型はこの段階ではほぼ完了していますので、磨く際には力をかけずに柔らかく撫でる感じで大丈夫です。力をかけすぎると磨きすぎて形がくずれますのでね、ご注意ください。

はい、では続いてまいります。いよいよ大台、1000番磨きとなりました。成型、線キズ消去、これがなかなか大変で時間の必要な作業でしたが、ここからは主な目的が『艶出し』に変わってまいります。少しずつ番手を上げながら磨き進めてきたのは、艶のベースをしっかり下支えするためでした。いわば、家で言うなら土台や柱。しっかりした骨組みをしておかないと、豪奢な飾りをしたところで砂上の楼閣です。ここからは外壁および内装作業に入る、そんなイメージで考えていただければと思います。

さて、写真出ますでしょうか。え、作業終了の写真しかない?あー…はい、分かりました、大丈夫です。
ではここで、この作業を終えたところまででどのくらいの状況になったかを見てみましょう。

ちょっ…これ違う!写真違いましたね、申し訳ありません。これは、撮影用にと準備したワイン箱の写真ですね、はい。申し訳ありませんでした。
では改めて、ここまでの完成写真を見てみましょう。

あ・はいこれですね、失礼しました。
全体像では少々分かりにくいので、代表的なものをいくつかご覧いただきます。

まずは、ケヤキですね。切り出した際には気がつかなかった欠けがある材ですが、表面の滑らかさはお分かりいただけますでしょうか。
この欠けは、今後お届けする内容の『油引き編』のあとに特別番組といたしましてお送りする『番外編・ウッドレジン』でのご案内の中で修正方法をお伝えいたします。

はい、次の写真はこれはクスノキですね。
作業者が香りにむせり目の痛みをおして磨き上げたそうです。磨いているうちにところどころに光の反射が見つかり、不思議な風合いを醸している材でした。続いてまいります。

はい、これはお守り型のマツ材ですね。
木目の感じがなんだか海の景色のように見えて、これは夏にはぴったりなアクセサリーになるのではないでしょうか。小さくぽつんと見える枝の跡が、砂浜に落ちている貝殻のようです。
そして、海といえばやはりこちら。

はい、流木ですね。こちらも1000番磨きまででキズはほとんど消え、若干の色ムラこそありますがこれは『蝋引き編』の際に追加情報をお伝えできればと思います。
自然の中で砂に磨かれ、この形になることも少ないですし何より、乾燥で割れるものが多いなかこの流木は割れずに整っていることがやはりポイントですね。良い色合いが出るかと思います。

さて、今回の『きょうのクラフト』、急ぎ足でお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。時折、情報の不足がありましたことをお詫び申し上げます。
次回は、『〜8000番 編』を予定しています。梅雨のおり、湿気に苛まれて気分も塞ぎがちですが楽しくクラフトをして、気分は晴れやかに日々を過ごしてまいりましょう。

それでは、またお会いしましょう。さようなら。



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…えっとね、作業者頑張りすぎ。放送時間足りなくなるまで一気に作業しちゃってどうすんのよ。これって数回に渡って少しずつ解説していく予定じゃなかったっけ?最後の回、尺が余ってジャパ◯ットみたいなことやらんよね?これが今ならminneで…とか…

…え、それも回の数に入ってる?マジで?

でね、写真足りないのよ。もう少し写真増やしてくれないと解説だけじゃ伝わらないって、たぶん…
まぁ、内容がほぼ磨きだから地味な画にはなるけどさ…もう少し、欲しかったかな写真。次はもうちょっと増やしといてね。お願いします。

では、お疲れさまでしたー…

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