あぁ次郎丸。

こちらの内容の一発目の記事に、これを選んでよかったのか。
正直、不安です。

さて、その肝心の内容なんですが。

次郎丸。
割と知られている名前。ほうれん草のいち品種で、日本ほうれん草と西洋ほうれん草のMixなのですが、特徴は日本ほうれん草が強めに出ている剣葉・トゲ種のほうれん草。厚い葉っぱは濃いグリーン、味も強けりゃアクも強い。ただ、その味わいを『これこそほうれん草だ‼︎』と信憑し、そのアクを含めて大好きだという人が後を絶たない、魅力たっぷりのお野菜です。

じつは、愛知県の特産品なんだとか。予備情報。

そして話は本題に。
この次郎丸、その美味しさは僕も幼い頃から知っておりまして、もともと農家な我が家系の食卓にはけっこう出てきていたのです。おそとや給食で食べるほうれん草に物足りなさを感じることもしばしば。たぶんそれらは、アクの少ない西洋系だったのでしょう。柔らかく食べやすいのですが、『がっつりほうれん草』で慣れてしまった僕にはどうにも。そして、その思いは苗を作る今でもしっかり引き継がれているのです。

僕はよく、ダイソーに行きます。ほとんどの場合、目的は『種』。ダイソーの種って、量が少ないだけでモノはしっかりしていて、ややもすれば下手にホームセンターで買ってきた種より発芽率がよかったりもします。侮るなかれダイソー。コスパ上級。オススメです。

そして、ダイソーの種はプレミアムシリーズを除き2袋で100円+税。もちろん次郎丸もラインナップにあります。僕はこれをちょくちょく買うのですが、なにぶん欲しい種を『あれもこれも』と手に取っていくと、トータルが奇数になることも。
ともなると、数合わせが必要になるわけです。
その最後の1つを、何にするか。これがけっこう、最初のうち考え考えさせられていた悩みでした。いかんせん種の内容量が、1袋ではかなり少ない。苗を作るにどうにも足りない。なんとか、数合わせするにしても量のあるものはないか…

そして、見つけた『いっぱい入っている種』はこのラインナップ。参考になれば幸いです。

・サラダみずな等みずな系
・サラダ春菊など春菊系
・葉だいこん
・次郎丸 ←

これが、クセモノ。
ダイソーながら次郎丸の種の内容量、けっこう大量なのです。みずな系や春菊系は、普通に苗を作るのに仕入れるため、追加買い出しする必要があまりない。となると、数合わせの選択肢は2つ。葉だいこんか、次郎丸か。
ここで思い出してください。僕には、次郎丸へのアツい想いがあると。もう、お分かりですね?

選択肢は必然的に絞られ、数合わせはいつも次郎丸。蒔こうが蒔かなかろうが、いつも次郎丸。困ったら次郎丸。とりあえず次郎丸。まぁ次郎丸。

…そう。そんなことをしているうちに、どんどん次郎丸の種ばかり増えてゆくのです。消費より格段に早いスピードで増えてゆく次郎丸。もう次郎丸だらけ、次郎丸で密状態。最盛期のコミケの黒山の人だかりがほぼ全て次郎丸くらいだと考えてください。分かりにくかったらごめんなさい。

よく、野菜がうまく育ちすぎて『コレどうすんだ』になる話はあるのですが。僕の場合は次郎丸を買いすぎて『コレどうすんだ』状態。
蒔ききれたもんじゃない。消費しなきゃいけない。でも、基本ほうれん草って抜いて収穫するものですよね?例えばポットに蒔いて発芽させ、1ポットの価格を50円にしたとして、それがうまく育ったところで1把50円。普通にスーパーで買った方が安いのです。ともなれば、その方法では売れないし売りたくない。
同じくダイソーで販売している『12セルの紙トレー4枚入り』を使って苗にし、資材費などを考慮して1トレー120円にすれば、まだ商機はあるのです。1把10円。これなら安い。

しかしてまた、そこに問題が。

1トレーの12セルに蒔く種の数は、初期生育も考えて5粒が限界。5×12、使って60粒。それを4枚作ったとして、240粒の使用。

ダイソーの次郎丸、どれだけ入ってるか…
です、よ。
大量なんです大量。240粒なんてもんじゃない。えげつないくらい、それこそこれでもかってくらい入ってます。

消費しきれねぇぇぇ‼︎


あぁ次郎丸よ。君は悪くない。悪くないんだ。
ついついそこに手を伸ばしてしまう僕が悪いんだ。合掌…。

あ、ちなみにですが次郎丸は、若い葉っぱは柔らかくてクセもあまりなく、サラダにもベビーリーフとして使えます。ご家族でベビーリーフのサラダを作りたい方なら、むしろこの量はありがたいはずです。もう大丈夫ですよ、安寧の人。

さて。どうしようねこの次郎丸さん。

今の、急務な懸念材料のお話でした。
次郎丸美味しいよ次郎丸‼︎

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