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The Four King Cousins

最近よく見かけるCM「Veuve Clicquot」(ヴーヴ・クリコ)。BGMが耳に残ります。言わずとしれたビートルズの"Good Day Sunshine"。
CMはカナダのシンガーソングライターであるシャーロット・カルダン(Charlotte Cardin)がカバーしているものだそうです。
そうとは知らず、一瞬、フォー・キング・カズンズ(The Four King Cousins)のカバーかなと思いました。

フォー・キング・カズンズはいとこ同士で、母親同士がキングシスターズという有名なジャズボーカルグループを組んでいました。

キング・ファミリーについて検索するとモルモン教の教会ホームページに詳細な履歴が見つかります。
キング・ファミリーを中心に、彼女たちの夫や子供も参加して作られた番組「キング・ファミリー・ショー」から生まれたのがフォー・キング・カズンズだそうです。

フォー・キング・カズンズは、学生の頃にアルバム「introducing...」をジャケット買いして何度も聴きました。国内盤ではなかったのでライナーノーツがなく、よく知らないまま聴いていました。モンキーズ、ビートルズ、バカラックなどの曲をカバーしてありました。
バカラックの"Walk on by"は、のちのちにバカラックの曲も聴きましたが、フォー・キング・カズンズのほうがライトに聴ける感じでした。バカラックのほうがしっとりして大人っぽかったです。
良い曲はカバーでも素敵なわけで、「introducing...」が聴きやすかったのは当たり前だったんですね。

でも、私がこのアルバムでもっとも好きだった"I fell"は書き下ろしだそうです。
メロディーがドラマチックな構成(だと思います、詳しくないですが)でサビの部分では歌詞もピッタリ乗って気分がグッと盛り上がります。
"Yes, I fell" と繰り返すサビが、恋に落ちた激しさを感じさせてとても胸を打ったんです(若かった)。
今回あらためて聴き直しましたが、昔ほど熱くなることはなかったものの、やっぱり"I fell"と歌うキュートなコーラスを切なく聴きました。
コーラスといえば、もうもちろんこのアルバム全体、どの曲もとっても気持ちいいです。

レコードやCDは、もう再生するプレーヤーがなかったりして、単に飾ってあるだけで断捨離的に言えば捨てていいのかもしれません。
が、このアルバムのように、聴けば当時の思い出が堰を切ったように胸に満ちるものも何枚もあったりします。
いつかもっと年を取って、体があまり動かなくなったときには、プレーヤーを買って日がな一日、窓際で聴いていたいなと思います。

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