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へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 東京編⑨

関連会社と…

高鍋から引き継いだ、関連会社への販売窓口。
東京2年目以降、売れ行きの好調により欠品は激しさを増していた。
関連会社への販売ルートは、社販のような位置付け。
社販を使えば、話題の商品が安く手に入ると各社から思われており、多くの問い合わせがボクに入るようになった。

関連会社

僕の所属していた会社は、1つの会社から分社して産まれていた。
つまり、関連会社の年配者は所属している会社の社長や、部長の元同僚・顔見知りも多い。
もう一点。成長著しい2社目だったが。
もともと、不採算の部門で本体から切り捨てられて分社化したのが2社目。
親会社や、関連会社からすると2社目は…ハッキリ言えば「元落ちこぼれ集団」との意識があったのだと思う。分社から20年近く経っていたが。親会社や関連会社に対しての、古くからの社員のコンプレックスはあるように私は感じていた。
関連会社も、どこか注文時に偉そうな感じを受けた。

処遇へのイライラが重なって

「御社の〇〇頼みたいんだけど、すぐ手配できる。景品に使いたいんだ!」
関連会社の年配の人から電話が入る。
商品は欠品しており、即納はできなかった。
「名入れはできる?」「ここに送ってもらえる?」矢継ぎ早に質問された。
その後もあれこれ聞かれる。
最後に、「この電話で注文受けておいてくれる?」
イライラしていたボクはプチンとなった。
「共有のイントラに注文票は置いてます。扱い商品と価格も書いてます。そちらに記入して注文してください」
「調べてから注文してくださいよ。ルールは守ってください」

その年配者は「何を!君のような者が営業してるのか。上司はどんな指導をしてるんだ!」と息巻いた。
口論が続いたあと、電話は切れた。

電話の主の正体

電話の主は関連会社の社長。更に今の社長や部長と面識がある人間だった
その後、総務部に「応対した人間を営業にしてるのは何事か。営業から外せ!」
と直接電話があったらしい。
総務の課長も分社前からの人間で、そのクレームを入れた社長と面識があった。
「ちょっと…!あなた何を言ったの?」と聞かれた。

「ルールにのっとっていないから、それを伝えただけです」とボク。

総務課長は、ボクでは話にならないと思ったのだろう。
「わかった。ワタシが謝っておくから」と。
いったんはそれで幕が引かれたように思えた。

幹部へ伝達されて

しかし、総務だけでなく幹部、社長も含めてメールでもクレームが入り、情報が共有されてしまったらしい。

直接強くは言われなかった
しかし、社内では確実に問題となったようで…
ここでまたボクにバツが付いてしまった。
苛立って対応してことを荒立ててしまったのは、営業として良くなかった。
更には相手が悪すぎた。

ストレスは視野を狭くする。
もう少し広く視野を持ち、対応できていれば…と悔やまずにはいられない。

僕の立場はさらに不利な状況に追い込まれる。
覆水盆に返らず…

(→次回に続きます)

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