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へっぽこぴーりーまん書紀〜新卒入社編⑥

サラリーマン生活がうまくいかず、行き詰まったボクが依存しはじめたのは自己啓発本と恋愛(オンナ)だった。

自己啓発本

うまくいかなくて、閉塞感を感じていたボクはよく自己啓発本を手にとるようになった。
「〇〇の成功法則」「売る営業の原則」そんな目立つタイトルにすがるように…
自己啓発本というのは、あくまで個別事例や抽象論が多い。本来は、参考になるポイントがないか探し、実際に自分の現場で使って検証しないといけない。
だが、ボクは表面だけなぞり検証も実行もしなかった。これではなんの役にも立たない。
しかし、自己啓発本を読んだあと何となく有能感に浸れる(勉強してるオレ カッコいい的な自己陶酔な感覚)
これにボクは依存して本の数だけが増えていった。本の数は増えても、何も変わらない。
しかし、理論だけは頭に入っていく。
評論家気取りになる一方、実務は何も変わらない。本で仕入れた「理想」と「現実」のギャップが広がる一方。
自己啓発は、現実逃避になってしまっていたのだろう。

オンナ

仕事の鬱憤、孤独に沈んだ僕は恋に恋して、オンナを追い始める。
人数合わせで同期や、先輩から合コンに誘われる。学生時代の繋がりで。など出会いの場はあった。
面食いで、ガツガツ女の子にアタックするも…撃沈続き。
やはり寂しさが裏にある恋愛はうまくいかない。
3年余の間ふられ続けた。
一番印象的なふられ文句は
「へっぽこぴーりーまん君は、いつも不安な気がする」と。

ピンポ~ン!

自信も持てず、仕事でコミュニケーションで傷つくことを常に恐れて縮こまってるボクはいつも不安だった。
…完全に見透かされていた。

どーにも自身を呪い厄除け×複数回に行ったり、占いにいったり。
近所の神社の境内に土下座して、「こんなボクを助けてください」と祈ったりもした。
…でも、うまく行かない。

女性の手のひらのあたたかさは月より遠い、空想の世界のことのような気がした。
仕事での成功も、月より遠いのかな。
生き生きと活躍する同年代が妬ましく思い。時に怒りさえ覚える。そんな自分に雨に打ち付けられたビニール袋のような情けなさを抱えて。

寂しさと、うまくいかない仕事。
ボクはどんどんやさぐれていった。
ときは小島よしおや、ナベアツが流行っていた頃だった。
(→次に続きます)

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最後まで読んでくれてありがとう。


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