04.手帳
ふわりふわりと波のよう筆圧を押し返す
見え透いた明星を筆で描こう
割れた液晶から漏れた暗闇が
そっとペンを持たせ 僕を揺らし始める
大切なメモと落書きに囲まれながら
五線譜以上に溺れることができる
「信じることで私は救われますか」
日曜の朝 献金箱に話しかけたんだ
ベランダで月の数を確認する
太陽はあなたと違って素直でした
食べきった音を聞かなかったことにして
「ご馳走様」部屋で独り呟いたんだ
限りのない感情が難しすぎて
どんな気遣いだろうと誰にも分からない
いっそ話しかけてくれたあなたに擦りつけたい
その思いだけは分かってくれてありがとう
眠ることのない夢をぼんやりと眺める
イスに置いた真っ赤な林檎
忘れないようポケットにしまう
折り目がついた私の手帳を代わりに一つ取り出して
エンドロールを再確認
私を知らない世界と自分
風と旅する霞んだ人形
ハートの名前も貰った 本当の心臓
悩みながら行動する強さに憧れる
しかし それすらも辞める私を噛み締める
映写機に映り込む君の影を捕まえ
カレンダーに書き込む世界と始まり
書斎には見つからない私の遺書
見えない朝に包まれたみたいだ
信じたくなかった診断結果を
望もうとする鏡に聞かせましょう
口笛のポエム 明日を思ってる
さようならと初めて寄り添う
呼ばれた名前は違う それでも振り返る
背にあたる陽に孤独を噛み締める
糸を踏みつけ 飛ばない水滴
頭痛が酷くて床に伏す
眠ることのない夢を ぼんやりと眺める
イスに置いた真っ赤な林檎
忘れないようポケットにしまう
折り目がついた私の手帳を代わりに一つ取り出して
エンドロールを再確認
私を知らない世界と自分
ページをめくるごとに表れる自身
平和の経過を見つめる温故知新
手を貸してくれ 錆びるまで
目を閉じてくれ 飽きるまで
Produced by zama
Lyrics by zama
Mixed by zama
zama - LOUNGE
01. CLAIR
02.夕凪(feat. 日高大地, GOMESS & Rui Fujishiro)
03.仮住まいの街(feat. GOMESS)
04.手帳
05.膵臓(feat. 藤本九六介)