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パレスチナ

 まずは温かいコメント、ありがとうございます。泣けました。持つべきはNOTEの仲間なんだというのを思い出しました。辛いというのを分かっていただけるだけで、救われます。そして皆様のお名前、以前の投稿内容をよく覚えています。記憶力のない私なのにびっくりです。この記憶力を別方面で発揮できていたらFBIかCIAに入れたかもしれません。(入りませんが、嫌です)

 愛犬の件は全て書きたいぐらい全体を通して(向こうの飼い主が)酷い話です。百%向こうに過失があり命を奪ったのに、器物損壊した程度にしか思っていません。ちなみに向こうも犬を飼う女性です。こういう人間もいるのか、そしてこういう人間も簡単に命(ペット)を買えるペット販売のやり方はやはり間違っていると改めて思いました。
 未解決の事件で気持ちもまだ辛い(一生辛いと思いますが)のでここでこの話は止めます。読んでくださる方にも申し訳ないですし、、、
 ただこれだけは言わせてください。私も色々大切な人、ペットとお別れしてきましたが病死老死との別れと、こちらには全く落ち度がないのに突然殺されるのではあまりにもショックと怒りが違います。
 私が大人しそうな品行方正の人間に見えるせいか完全に加害者(女)に舐められていますが、中東帰りをナメないでください。非常に苦しんで壮絶な死を迎えた愛犬の魂のためにも、ペットは家族として認められる判決を今後の同じような人のためにも勝ち取りたい。でないとあまりにも私の犬の死が報われません。この件を最後まで頑張ります。

 さて中東といえば…
一ヶ月前、やたらごぶさたしている知り合い達から連絡が入りました。ちなみにその多くは米兵です。
「ちょっと聞きたいんだけど、イス○エルはパレス○ナを侵攻するの?」。
は?
 わざわざヒューストンからそんなことを聞いてきたそのアメリカ子はそういえば、アフガニスタンのときも私に
「オサマはどこにいるの」と聞いてきました。今だに王家の谷にある63基の王墓全ての場所をそらで言えるので、だからオサマの居場所も知っていると思われたのでしょう。こっちとしては日本がいつ侵攻されるのか、その方が気がかりです。

 今回、如何せんニュースも見ていなかったので、最初「んっ?」と思いましたがでもイス○エルとパレ○チナと聞いただけで「ああ、また始まったんだな」とすぐにぴんと来ました。とりあえずアルジャジーラ(エジプト語ではアルゲジーラ)の番組をつけました。
 すると一瞬で状況を理解し(←そんな自分は凄いと思います)、パレスチナのアラビア語も久しぶりに聞いて何だか懐かしかったですが、影像があまりにも悲惨なのでそんな回顧に浸るどころではありませんでした。
 ヒューストン子には
「(イス○エルの侵攻は)するに決まっている。○日ぐらいにするだろう。イス○エルはそういう国だ」
と言ったら本当にその○日に侵攻しました。あまり言うことが当たるとモサドじゃないかと疑われかねないので、この予知能力は株の方に使いたいものです。(株では損しかしていません)

 アルジーラを見た後、いろいろ日本のニュースのコメンテーターのお話も聞きました。苛々しました。根本的に違います。確かにユダヤの聖地への思いはありますがこれはその前に宗教問題ではなく、テリトリー問題です。(聖地の件はユダヤ人は嘆きの壁はソロモン神殿の遺跡といい、アラブ人はモスクを取り囲む壁といいます。あまりにもややこしいのですがこれは別問題です)
 以下、私の見解です。
 20世紀以前のオスマン帝国(トルコ)の領土時代からパレスチナにはユダヤ人が入植していました。しかし大した問題ではなかった。
 ところが20世紀初頭にロシア革命が起き、ロシアでユダヤ人迫害が起きました。それで一気にロシアのユダヤ人が入植してきました。それでもまだおおごとではありませんでした。
 次に第一次大戦が勃発しました。ここでオスマン帝国が敗れパレスチナではイギリスの力が強まりました。(エジプトもオスマン帝国から離れ、事実上のイギリスの植民地になりました。私の発売するエジプト歴史ロマン小説読んでくださいネ)
 ここで登場するのがロンドンのライオネル・ロスチャイルドです。ライオネル・リッチーではありません。ロンドン・ロスチャイルド家は19世紀からシオニズム(ユダヤ国家樹立)を掲げており、ライオネルはイギリスがパレスチナの新たな宗主国になった途端、しめしめ待っていましたと言わんばかりに
「パレスチナの土地を大量に俺に売れ」」と
イギリス政府に迫まります。イギリス政府は「まずいな」とは思いました。やはりアラブ人にも気を使わないといけないからです。
 しかしロスチャイルド家はそれより約五十年前、エジプトのスエズ運河をイギリス政府が手に入れる時、巨額の資金を援助しています。(詳しくは私が近日アマゾンで出すエジプト歴史ロマン小説を読んでください)
 つまりロスチャイルド家には借りがありました。なのでイギリス政府は彼の希望とおり、パレスチナの土地をどかんを購入するのにOKを出します。ちなみにこの時のイギリスの植民地相はあいつです、あだ名が水牛だったチャーチル。

 ライオネルは購入したパレスチナの土地にワイン農場など始め、ユダヤの入植者たちに仕事を与えました。彼らは貧しい農民ばかりだったのでもともとお金を大して持っていません。だから大助かりです。
 でも「でもちょっと入植者受け入れ過ぎじゃない?」とアラブ人の間で不満が出始め、イギリス政府はユダヤ人入植者制限をもうけます。
 ところがその後、ヨーロッパでホロコーストが起きてしまいました。かつてロシアのユダヤ人だけ助けて、今回こっちを見捨てるというわけにはいきません。イギリスとしては難しい立場でしたが、結局人命救助で新たにユダヤ人をどんどん入植させます。(ロスチャイルド家からの圧力もあったかもしれません)

 第二次大戦が勃発します。ドイツのホロコーストは酷くなり、パレスチナに逃げて来るユダヤ人は一気に増えます。ちなみにこのユダヤ人のパレスチナ入植運送で大儲けするのがあいつです、マリア・カラス、ジャクリーン・ケネディと浮名を流した海運王のオナシスです。パレスチナ行きのチャーター船をあれだけ出せばそりゃあ儲かるでしょう。
 新たに入って来たドイツのユダヤ人はかつてのロシアの農民たちとはまるで違いました。垢抜けて洗練されています。もっと都会人なのです。実際、職業も銀行家、起業家、資産家といった具合でお金も持っていました。
 そもそもドイツとパレスチナでは土地代の値段が全然違います。ドイツのユダヤ人は
 「パレスチナは土地が安いなあ」
 がんがん買い漁りました。気持ちは分かります。
 しかしこれにはアラブ人は慌てました。実はアラブ人の大半は土地所有をしていなかったのです。彼らは雇われ小作人ばかりで、彼らの住む土地の地主の多くは外国に住んでいました。
 気づくと眼の前でどんどん新しい入植者たちに土地を買われていきます。アラブ人は青ざめます。宗主国イギリスに文句を言いますが、イギリス政府はそれどころではありません。
 ヒトラーのカイロ入城が迫っていたのです。ロンメル将軍のナチス軍がそれはもう強くて、カイロ陥落は時間の問題のように見えました。なおこのあたりも私の出す小説に書きました。読んでください、面白いと思います。
 ドイツ軍にカイロを落とされるとスエズ運河も取られ、そのままパレスチナに侵攻されるのは間違いありません。そこでイギリスは特殊訓練をさせたユダヤ系イギリス人の兵士たちを先にパレスチナに送り込みます。この軍隊はパルマッハといいます。
 結局ナチスはエジプトを落とせず(←いい線まではいっていた)パレスチナにも攻めてくることはありませんでしたが、パルマッハはそのままパレスチナに留まります。
 パレスチナを統治する力を失ったイギリスは様々な問題を国連に押し付けトンズラします。(かなりざっくり言う私流の解釈です)あの世でアラビアのローレンス氏に逢ったら当時のこと、チャーチルの悪口もいろいろ伺ってみたいものです。
 なおこのくだりをネットフリックスドラマ、The Crownでは数分のさらりとした紹介だけで終わらせびっくりしました。でも思えば日本の歴史の教科書も都合の悪いことは一行で済ませていた記憶があります。

 そして明らかに公平ではないやり方で1948年にイスラエルが建国します。
するとすぐにアラブ連合軍がイスラエルを攻めます。これはなかなかつっこみどころです。なぜならアラブ連合軍に加わっていたエジプトなんぞ、自分たちも19世紀にパレスチナをエジプトの領土にしようと攻めているんです。(くどいですがこれも私の小説に書きました)
 イスラエルVSアラブ連合軍の戦争は、建国したばかりのイスラエルが勝利を上げました。それはなぜでしょう。
 答えは簡単で、イギリスが残したパルマッハです。これが強かった。現在のイスラエルの国防軍の基礎です。またアラブ連合軍も全く息が合って足並みが揃っておらず、エジプト軍がやたらリーダーシップを取りたがったのも問題でした。しかも武器売買の中抜きや水増し請求などエジプト国王がやっちゃっていたし。(これも私の小説を読んでください)
 ちなみにこの間、今回のイスラエルーハマス戦争の件でアラブ諸国の大使たちが合同で演説しているのをアルジャジーラ生放送で見ましたが、この時もエジプト大使が他のアラブ人大使の話を途中で遮って前に出ていました。さすがです。

 長くなるのでここで止めますが(既に長いですね…)、領土問題は他人事ではありません。外国人が土地を買えるとこういうことになる。日本のニュース番組がこの戦争をやたら宗教問題のせいにしたがるのは、その核心に触れられるとまずいからでしょうか?
 なお、電話をかけてきたヒューストン子に「精神的な問題で不眠症」と話すと「マリファナ入りのクッキーを送ってあげる」と言われました。やめてください、これ以上問題は勘弁してください…。

追伸
皆様の投稿、コメント返しゆっくりさせてもらいます。宜しくお願いします。


 

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