見出し画像

ミモザの日

3月8日はミモザの日。
ちょっといろいろありすぎて今年も忘れそうでした。


とはいえ、「国際女性デー」とは何の関係もありません。
今日は単なる日記、そしてただの猫の話です。

つい先日の特集「#猫のいる幸せ」でも記事を書いた、うちの猫が、この名前だという話です。

もうあの時さんざん持ち上げたので、彼女についてさらに書くことはそう残っていません。
でも今日はちょっとツイッター以外のところで気を紛らわせたかったので、巷で賑わっている様子の「ミモザの日」にこじつけて、飛びつきました。
今日は何か書いていないと心が折れそうなので利用します。

ミモザと名付けたというと、周囲の人から

「わあ、お花の名前ですね♡カワイイ」

大抵こう言ってもらえました。
彼女は黄色っぽい毛がわりと多く、陽に透けた感じはちょっとふわっと優しく、花のイメージを浮かべて選んだ、と思われるならなかなか光栄です。

でも実をいうとこの名前…

湯船にボーっと浸かっていた時に、

お風呂に置いていた
もらいもののボディソープにたまたま目がいった

からでした。

容器にMIMOSAというロゴが、オレンジ色で書かれていたのです。
名前を決めかねていた私はそれを見て、なんとなく決めてしまったのです。


そのあとで、学生時代に出会った
野生のエルザ」という本のことも思い出しました。
有名なライオンの名前と響きが似てるのが、ちょっといいかも。
と思って。

恥ずかしながら、当時はミモザという木自体を知らなかったです。



最近になって、「国際女性デー」「ミモザの日」という言葉も耳になじんできましたが、3月8日になったからといって相棒が特別な恩恵を受けることは、残念ながらありません。

寝る。食べる。トイレに行く。
水を飲む。
たまに陽射しを浴びる。
気が向けば一方的に甘えにくる。

それだけの超シンプルなルーティンを、それらすべてを極めて飄々と、満足いくまで完璧に、彼女は繰り返すばかりです。

実は、思いがけない訃報が続けざまに届いて、少々まいっています。

1人は幼馴染。
そしてもう1人は、はとこ。
幼馴染の彼女は乳がんで。
はとこは脳腫瘍で。

ふたりとは、もう何十年も会えていませんでした。
それでも、幼少の頃の思い出は本当に鮮やかで、一緒に遊んだ日々は宝物でした。

その思い出の日々が、いきなりストンと断線され真っ暗になってしまった気がします。

ふたりとも、旅立つには早すぎる年齢でした。
とくにはとこの方は、病気が判明してわずか1ヶ月と少しで旅立ってしまいました。
5日前の旅立ちを、今日お兄さんからの手紙で知ったばかり。

この数年たくさんの別れが続いていて、免疫でもついたような気になった時期もあったけれど、
胸がいっぱいで、ちょっと今夜は苦しいです。

3月8日、ミモザの日。

我が家のミモザに特別なことは何もしてやれないミモザの日が、もうすぐ終わります。

特別なことをしてやるどころか、
特別なことをまったく欲しがらない彼女が、いつもどおりにのんきな様子で傍らにいることで、今日の弱りきった私が救われています。

今年は、そんなミモザの日です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?