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アイヌ文様 抗議

アイヌ民族や学者でつくる市民グループ、アイヌ検討市民会議が、航空自衛隊第二航空団の航空機にアイヌのマークが使われたとして抗議。使用差し止めを要求している。

日本も署名した2007年の「先住民族の権利に関する国連宣言」で、アイヌ自身が管理運用する「伝統知識」と定められていると指摘。

アイヌ民族の伝統を否定する北海道旧土人保護法は1997年まで続いた。
2019年施行のアイヌ施策推進法で初めて「先住民族」と明記。

しかし代表のジェフ・ゲーマン北海道大教授は 「先住権は何一つ認められておらず、文様などのアイヌ文化を保護する施策が必要。 この事態もアイヌが蔑ろにされているから起きた」と訴える。

ただ昨年6月、デザイン決定後に千歳アイヌ協会と北海道アイヌ協会に図案を示し、双方から「特に意見なし」との回答を得ている。

恵泉女学園大の上村英明名誉教授(国際人権法)は 「アイヌ民族の権利に関わる問題を政府がおざなりにしてきたからこそ起きたトラブル。 合意形成は難しいが、国際的に見れば、空自がアイヌの意匠権利を犯したのは明白だ」
「先住民族については、デザインの権利を持つ個々人を特定出来ないが、その場合の意匠権は集団に属すると国際的に認められつつある。 例えばオーストラリアでは🇦🇺 先住民族アボリジニの知的財産権に特許料が支払われている。 北欧も同じ傾向。 政府は国内法の整備を急ぐべきだ」。


※2023年 1月21日 東京新聞より抜粋

世界中に先住民族、少数民族が、多数派によって辛酸を舐めた歴史がある。 持続可能な社会の為にも、少数派の伝統を尊重し、彼らの声に謙虚になるべきだと思う🤔