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UPLINK Cloudと個人的おすすめ映画

現在新型コロナの影響でたくさんの場所が自粛をしています。ライブハウス、映画館、図書館、飲食店など人が集まる場所はどうしても感染のリスクが高まるので大変な思いをしながらも自粛をされている方がたくさんいると思います。そんな中ファンである我々も何か力になれることはないのだろうか?と考えると色々な取り組みが至る所で行われている事を知ることができます。

映画館を運営するアップリンクは現在休館をしている中、オンラインの映画館「アップリンク・クラウド」にて、配給作品60本を購入より3カ月間2,980円で見られる配信キャンペーンを行っています。学生時代からアップリンクにはとてもお世話になっていて素晴らしい映画をたくさん観せていただきました。

なかなか他では観られない映画がたくさんあるアップリンクのラインナップですが、今回は現在アップリンククラウドで観られる映画の中で、私が特におすすめする2本の映画を紹介したいと思います。

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「オマールの壁」

パレスチナの今を生き抜く若者たちの青春を鮮烈に描き、ハニ・アブ・アサド監督は『パラダイス・ナウ』に続き、本作で2度目のアカデミー賞外国語映画賞ノミネート(パレスチナ代表)となった。スタッフは全てパレスチナ人、撮影も全てパレスチナで行われ、100%パレスチナの資本によって製作された。

思慮深く真面目なパン職人のオマールは、監視塔からの銃弾を避けながら分離壁をよじのぼっては、壁の向こう側に住む恋人ナディアのもとに通っていた。長く占領状態が続くパレスチナでは、人権も自由もない。オマールはこんな毎日を変えようと仲間と共に立ち上がったが、イスラエル兵殺害容疑で捕えられてしまう。
(2013年 / パレスチナ / 原題:Omar)

監督・脚本・製作:ハニ・アブ・アサド
出演:アダム・バクリ、ワリード・ズエイター、リーム・リューバニ ほか

公式HP:uplink.co.jp/omar/

上記はアップリンクのサイトからの引用です。この映画の見所はやはり舞台であるパレスチナをパレスチナ人スタッフが撮った事である種の親しみやすさ、等身大のパレスチナを見る事ができる所ではないでしょうか。社会派ドラマにありがちなただ重苦しいだけの空気ではなく、青春映画の無鉄砲さや気の抜けた感じもちゃんと感じられます。どちらかといえば青春映画の中に政治の問題が入っているという映画です。イスラエルとパレスチナの問題。聞いたことはあるけれど文化も違う遠い国で起こっている事なのでイマイチ現実感がわかない、日本にいれば当たり前の感覚が見終わった後覆され、彼らを身近に感じられるそんな映画だと思います。

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「トゥーマスト」

インディゴで染めた真っ青な布で全身を覆った、サハラ砂漠西部の遊牧民トゥアレグ族。彼らの歴史は苦しみと流浪、反乱と不正義に汚されていた。"トゥーマスト"というバンドを率いる元レジスタンス兵士のムーサは、1980年代にリビアのカダフィ大佐のもとへ兵士としての訓練を受けに行った。彼がそこで手に入れたのは、カラシニコフとギター。その後、反逆の精神と新しい音楽を携え砂漠に戻った彼らは、音楽で世界を変えようと闘ってきた。トゥアレグ族のアイデンティティについて、サハラの今について、そして自由のための闘いについて描いたドキュメリーである。
(2010年 / 88分 / スイス)

監督:ドミニク・マルゴー 
出演:トゥーマスト

上記はアップリンクのサイトからの引用です。アフリカが舞台の映画ですが、日本人が考えるアフリカと本来のアフリカの違いを感じさせてくれる映画だと思います。ヨーロッパにより分断されているアフリカ。カダフィ大佐はアフリカを復興するため何をしようとしていたのか。アフリカで行われているヨーロッパの代理戦争、アレバによるウラン採掘の犠牲になるアフリカの人々。遊牧民の主人公はマシンガンよりもギターを選び音楽で世界と戦おうとします。

これら以外にもたくさんの素晴らしい映画があって、きっとその中の一本はあなたの人生を変えることになるのではないかと思います。今外に出ることもできない、会いたい人にもあえない、そんな状態だとしても、今は1人で映画を観て次に会った時「こんなに素晴らしい映画を見たよ」と紹介できる一本に出会えるチャンスかもしれません。今回紹介した2本以外にも名作ばかりが60本も家で観られるこの機会、どうぞお見逃しなく。

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