Vol.1 セガラリー2006の思い出 その1

 皆様はセガラリーをご存じでしょうか。セガラリーはセガが開発したレースゲームシリーズです。初代は30年近く前にアーケードゲームとして稼働を開始しました。F1のようなサーキットでのレースではなくラリー競技をテーマとしており、コーナーで車をスライドさせるドリフト走行の爽快感が好評を博した作品でした。私自身アーケード時代のセガラリーは世代では無かったのでほとんど触れておりませんが、今回は家庭用ゲーム機のソフトとして発売されたセガラリー2006の思い出についてお話したいと思います。
 セガラリー2006はプレイステーション2用のソフトとして発売されました。本作のメインはキャリアモードです。これはプレイヤーがアマチュアからキャリアをスタートさせて様々な大会で一定の成績を収め、自動車メーカーから契約のオファーを貰い、プロのラリードライバーを目指すという物です。タイムアタックやラリーは各イベント毎にクリアタイムが決まっているのですが、このタイムがかなり厳しく設定されております。従来のセガラリーはドリフトの爽快感が売りだった訳ですが、本作はリアル寄りの操作性に変わり、コーナーでは出来るだけ滑らないように走らせないとタイムを短縮する事は出来ません。またセッティングがタイムに大きな影響をもたらします。サスペンションの設定、アライメント、ギア比やタイヤの選択。これらが全てハマらないとどんなにテクニックでカバーしようとも優勝出来ない、というのも珍しく有りません。そしてシステム上、事前にコースの走り込みをする事が困難であり、レース中にリトライする事も出来ません。その結果、レースゲーム初心者には手厳しい作品となってしまいました。下手ながらレースゲームの経験をそこそこ積んだ私も案の定苦しめられました(苦笑)。アマチュアイベントの制覇とプロの契約まで漕ぎ着ける事には成功しましたが、プロの世界でチャンピオン獲得は・・・(汗)。

Vol.2へ続く(3月9日公開)

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