人間を知るための本7選
占いの要素はありません。
「オススメの本はなんですか?」と聞かれることが増えた。
私にとって本と占いは似ていて、その人に必要な状況がわからなければ基本的に本はオススメできないのだが、それでも多くの人が受け入れてくれそうな本をピックアップした。
今回の基準は
内容が面白いこと
繰り返し読む、スルメ本であること
内容以外に考えることがあること
以上3点だ。
この条件に当てはまるが、万人受けしないもの(残酷な表現が多い、続き物でその本を読むのに前作も必修である等)は除外している。
占い師にとって人間を知るカンニングペーパーがわりに使って貰えれば幸いである。
嫌われる勇気
言わずと知れた、アドラー心理学の火付け役。
この刺激的なタイトルのせいで読むこともなく嫌厭するのはもったいない。
人の悩みの根源に触れていて、課題の分離や自己肯定感など占い師が知っておいて損はない…というか知っていないと苦労することが数多く記されている、アドラーのバイブル。
宗教上の理由で自己啓発書を読んではいけない人以外はぜひ何度も読んで頭にトレースしてもらいたい一冊。
億男
これは映画化もしているため、名前だけ、もしくは実際に見たことがある人もいるかもしれない。
しかし、必ず原作を読むことを強くオススメする。
その理由は映画でありがちな、変更点があり、その人物のキャラクター性が大きく変わっているため。
ストーリーに大きな影響はなかったのだが、「人間を知る」ということにスポットを当てた場合、間違いなく原作を読んで見るといい。
少なくともお金の知識を増やしたいだけなら、映画版でも構わない。
お金についてあまりに知らなかったことに愕然とできたなら成功である。
先祖代々の教えでお金が汚いものと思っている人以外にオススメとなる。
星の商人
極論、商いの仕組みがこれ一冊で学べてしまう、異常レベルの書。
何も知らない主人公の男の子が商人としての成長過程を描かれた小説仕立てになっているので堅苦しさは一切なく、商売の本質を勉強することが可能。
筋書きはわかりやすく、本を読み慣れていない人でもすんなり読めるだろう。
お金は苦労して手に入れろと義務教育を受けた人以外にはオススメとなる。
ジェネラル・ルージュの凱旋
チームバチスタの栄光シリーズ第3巻。
そのため、すべての相関図を把握したいなら「チームバチスタの栄光」「ナイチンゲールの沈黙」を通読する必要があるが、この作品のみで楽しむことができるため、今回紹介させていただく。
この本、このシリーズの何が優れているのかというと、下手なビジネス書を読むくらいなら、著者、海堂尊氏の作品を読んでいたほうが仕事を学べるという「優れた小説は優れたビジネス書」という事実を突きつけられること。
このジェネラル・ルージュこと「速水晃一」の生き様、向き合い方は私の仕事とはこうするものという考えに大きく影響を与えた。
年功序列が生きる美学と考えている人以外にオススメ。
死ぬまでに仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉
ぶっちゃけ、この本だけは特殊。
この千田琢哉氏の本は今160冊以上発行されており、どの本を選べばいいのか全くわからないレベルの良書しかない。
その中でこの本を私が選んだ理由は、この本が私が初めて手にとった千田本だからである。
この本を特殊と言ったのには理由がある。
作品ではなく、作者名を覚えて欲しいからだ。
その中で1冊ピンときたタイトルの本を購入して欲しい。
ある程度の本屋に行くと必ず棚差しにコーナーが組まれているので、探すのも容易だし、Amazonで検索をかけてもいい。
1冊でも読めば理解してもらえる。
私の文章は、すべて千田氏のパクリだということが。
現状維持を望む人以外は必読。
悪魔を出し抜け!
自己啓発の大家、ナポレオン・ヒル。
この作品は彼の死後に出版されたという曰くの付いた作品であり、それだけ衝撃的な内容になっている。
ヒル博士と、悪魔の対談で綴られるこの本は、自分自身がどれだけ悪魔に支配されているのかがわかる。
1度で理解できる情報量ではないため何度も通読が必須になるが、自分の中の悪魔に打ち勝つために、1度は触れて欲しい。
自分の弱さを抱え込んでいたい人以外は必ず読んで欲しい。
百年法
近未来、人間は不老不死の技術を手に入れた。
しかし、その施術後100年を過ぎたら、基本的人権をすべて放棄しなければならない。
この本をラストにしたのは、今の…というより人間とはなんなのかを徹底的に学べる作品だからだ。
人間は弱い。途方もなく弱い。
私も、あなたも、弱いのだ。
その弱い人間が見せる一瞬の強さ。それが美しさだと私は思っている。
自分が良ければすべていい人には全くオススメできない作品。
以上7冊。
どの作品も素晴らしいものばかりなので、ピンときたらぜひお読みいただきたい。
ざくろ
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長峰永地の哲学note
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