1割の「聴ける」人たちに向けて
聴けるほうがマイノリティ
私の聴く技術の源泉は芝居だ。
役者が行なう聞くという行為は通常の生活とは順番が真逆になる。
普通人間が生きていて、言葉が決まっていて感情を考えることなどないだろう。
しかし、役者は違う。
台本というレールがあり、その状況を、関係を、生い立ちを、感情を考え抜いてさも初めて体験したように見てもらう、堂々とした嘘を吐く前提の職業である。
そのためか、聴くということを見せるという観点からできたのが会話の航海術である。
つまり芝居を学べば、簡単に会話ができるよ!やったね!
すまん、煽った。
そんな理由から会話というもの…さらに言えば人間とはどのように感情が動くのかを考えたことのある人種であると人との会話の最中に人の気持ちがいうなれば見えるようになる。
さらに言えば、芝居なんてものは理論で突き詰めたところで最後には感情のコントロールをしなければ成り立つものではない。
表面に現れる感情とコントロールしなければ見れたもので無いのだ。
そんな、感情の見せ方を人に説明するというアホかと思うような難易度のことを人に伝えることを説明する必要があった身としたら会話の方程式を分解することなど簡単なのだ。
そのふたつのきっかけから航海術を行なうようになったわけだが人に教えることで驚いた。
会話が成立している人に方が少なくね?
本気で聞くこととコミュニケーションに意識を置くと、相手に敬意を持って会話している人のほうが少ない。
それどころか1割もいないという体感だった。
そりゃ、占い師に傾聴を求めるよね、人に話聞いてもらってないんだから。
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