再エネは足りないそれとも余ってる?

脱炭素やカーボンニュートラルなどの中で、再生可能エネルギー、通称再エネの話題が出る事が良くありますが、問題点について考えてみたいと思います。

天気が悪い時

天気が悪い時は太陽光発電が殆ど役に立たなくなることで、その分を火力や原子力で補う必要が出てしまう問題点があります。
風力発電は曇っていても風があれば動作しますが、風も弱く曇っている場合特に電力不足になります。

天気が良すぎる時

最近、再エネの出力制限のニュースが何度か出ていますが、天気が良すぎると消費されている電力量より、発電している電力量が多くなり過ぎる再エネ余剰状態になってしまい、一部の太陽光発電システムから電力供給網への送電を切断し、余剰分を減らす必要が生じてしまいます。

余った電気を足りない時に使えないの?

電力逼迫時の状況と余剰時の状況を合わせると、余った時に溜めておいて足りない時に使えないの?と言う素朴な疑問が生まれると思います。
答えとしては、揚水発電は余剰電力で水を汲み上げて、逼迫時にその水を使った水力発電を行うようになっています。

身近では何ができるの?

最近身近になって来ているものでは、ポータブル電源や電気自動車があります。
主に非常用やキャンプ用品として家電製品を屋外で使えるポータブル電源ですが、電力が余剰しそうな穏やかな晴天時に充電しておき、天気が悪く肌寒い時などの電力逼迫の恐れありと報道された時に、ポータブル電源から電気を使うようにすると送電網から使用する電力を減らす効果が得られます。
電気自動車も、2019年に千葉県を襲った台風の時に非常用電源車として活躍していましたが、Vehicle to Homeにより再エネ余剰時に充電して電力逼迫時に車から電気を取り出して使うことも可能です。

まとめ・蓄電技術で平滑化を

再エネの多くが天候に左右されやすく不安定な発電システムであることを考えると、蓄電技術を上手く活用することがとても重要になる事がわかります。
電力供給逼迫と再エネ余剰を繰り返してしまう原因の1つは欧米に比べてプラグインハイブリッド車や電気自動車などの外部から充電可能な自動車の普及が遅れた事にあると考えられます。
最近よく見かける三菱アウトランダーPHEVやトヨタ RAV4 PHV、プリウスPHVをはじめ、日産ARIA、トヨタbZ4X、スバル ソルテラなど、今年は電気自動車の新車種も増えて来ているので、再エネ余剰時の蓄電設備としても普及して行くと無駄なくエネルギーを活用できるようになって行くと思われます。

妻の車を簡易スタジオに

ここからは余談となりますが、3月に電力供給が逼迫した時は、妻の車の後部座席にKORG MicroKEYとASUSのノートパソコンを設置し、前日までに車に充電しておいた電力で楽曲製作を行っていました。
もちろん節電を呼びかけられている時間の電力供給網からの電力消費は0Wでした。
パンデミック以降シンセサイザー奏者としての収入が減っていましたが、蔓延防止等重点措置も解除になったので、しばらく貯金を頑張り、2025年より前にポータブル電源と折り畳み式ソーラーパネルも導入し、シンセサイザーやレコーディング機材、モニタースピーカーなど、トータルで500W以下の機材はすべて使用中の二酸化炭素排出量0になるようにしたいと考えています。

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