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【3Dサウンド】Dr.Threeのスピーカーを分解・修理する!

みなさんは、Dr.Threeの12面体スピーカーをご存知ですか?

私が高校生のころは通学に使っていた東急の中吊り広告にこのスピーカーをよく見た物でした。
理系の端くれで、こういったデジタル家電的なものに目が無かった私は、特徴的な形状である12面体のスピーカーから「どんな音がするのだろう…?」と未知なる3Dサウンドに想いを馳せたものです。

しかし、Dr.Three社の最も安価なモデルである「すももサイズ」のスピーカーでも約2万円と、アルバイトをしていかった高校生の私にはとても手が出せる代物ではありませんでした。

それから約10年が経った先日、ふとYahooオークションで「Dr.Three」と検索してみると、なんと一点だけジャンク品での出品がありました。
ケーブル等が欠品していることを除けば、本体はキレイで状態は良さそうに見えます。
基本的なスピーカーの構成であれば、仮に壊れていても修理ができる見込みがあり、値段も約3千円と手頃だったため落札することにしました。

そして、落札した商品が手元に届きました。
早速、付属していた充電ケーブルを本体に接続してみると、LEDが一瞬点灯するだけで充電されません。
約10年前の製品であることと、症状から見るにバッテリーの劣化によって充放電ができなくなっていると判断した私は、このDr.Threeスピーカーを分解してみることにしました。

Dr.Threeのホームページにも分解画像があるため、これを参考にしました。
分解方法については簡単で、本体表面にある小さなプラスネジを外していくだけです。

分解を終えて中を見てみると、やはりバッテリーが膨らんでいて劣化していることがわかりました。
バッテリー交換をすれば直りそうなことがわかりましたので、Amazonで使えそうなバッテリーを注文して、本日の作業は終了。続きは後日とします。

最近、Amazon等では、ドローン用としてたくさんバッテリーが売られています。
かつては、こういった内蔵バッテリーを一個単位で気軽に入手することが難しかったように感じますが、大変入手しやすくなりました。

また分解して気づいたことですが、私の手元にあるDr.Threeは公式ホームページの説明にある内蔵スピーカーが入っていません。

よくホームページを見てみると、「すももサイズ」のスピーカーも2度ほどモデルチェンジをしているようです。
正しいかわかりませんが、モデルチェンジの変遷はこんな感じ。

①Dr.Three 3D-015
これがおそらく「すももサイズ」の初代にあたります。
私の手元にあるのもこのモデルと思われます。
内蔵スピーカー無しで、バッテリーが280mAhです。

② Dr.Three 3D-016
おそらく2代目のモデルと思われます。
低音域を担う径の大きい内蔵スピーカーが追加され、バッテリーが500mAhに変更されています。
内蔵スピーカー追加に合わせて、アンプが増設されているようです。
外装スピーカー用に2つ、内蔵スピーカー用に1つのアンプが搭載されます。

③ Dr.Three 3D-017
おそらく3代目であり、最終型となるモデルです。
バッテリーが1200mAhに増強されています。
アンプの数は変わらず3つですが、仕事量が3Wになっているようなのでパワーアップしているようです。

Dr.Three社は、ホームページこそ現存しているものの、オンラインショップはアクセスできなくなっていて、公式Twitterらしきアカウントも2011年を最後に投稿が途絶えています。
もう新品で3Dサウンドスピーカーを入手することはできないと思われますが、AppleのAirPodsをはじめとするBluetoothイヤホンのブームを皮切りに、ちょっと高級なオーディオ機器というのが一般的になりつつあるのを実感しています。
コロナ禍もあり、おうちでいい音を楽しみたいという需要があるのでしょうか。
Dr.Three社の3Dサウンドスピーカーもワイヤレス仕様でリバイバルしてくれたらいいなぁなどと感じる今日この頃でした。

ひとまずは、手元にある「すももサイズ」の音を聞けるようになるのが非常に楽しみです。

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