見出し画像

子どもの視点で考える田舎暮らし

2020年から流行したコロナウイルスにより、全体から見れば少数ですが、テレワークを導入、推奨する会社が増えましたね。そしてテレワーク普及により(若干)増えたのが地方移住者です。のどかな風景に囲まれながら生活、羨ましいです。
地方暮らしと言えば、物価の安さや自由な暮らし、美味しいご飯などたくさんの魅力が思い浮かびますが、その反面子供が学校に慣れることができるかなどの悪い面も考えてしまいます。
そこで子供時代から田舎に住んでいる私が子供の視点になって考えて行こうと思います

1.物価

田舎は物価が安そう!というイメージがありますよね。
残念ながらそんなことはありません。むしろ子供にとっては高いのです。
お菓子やジュースなどの価格は都会と大差ありません。
でも、ゲームが高いんです。お金がない子供はどうにかしてたくさんのゲームソフトを買おうと中古屋に行くわけですが、地方には1都市に1店ぐらいしか中古屋がないんです。1店舗だと周りとの競争がないので若干高くてもばれません(最近はネットで買えることもあり少しは安くなりましたがそれでも高い)。そして買取価格は非常に安いです(ネットの半分以下で買いたたかれることもある)。

ゲームはネットで買えるようになってきたことで地方と都会の格差が縮小しましたが、いまだに格差が縮まらないのが「移動」です。
例えば東京に住んでいる人がショッピングセンターに行くとします。
電車で移動すると考えると20㎞離れたところまでいくとして330円です。
実際、東京だと10㎞圏内にショッピングモールがあるところが
多そうなので(偏見)、実際は200円あれば行けるのかなと思います。
次に田舎の場合です。大体人口3~5万人程度の市(東北の田舎だと県内でtop10の人口)に住んでいるとして、片道500~1000円ほどかかります。
勿論場所によって変動しますが、大都市に遠ければ遠いほど高いです。一番近いショッピングモールでも20,30㎞あることがザラなので、これくらいの金額は普通にかかります。
仮に中学生のお小遣いを3000円とすれば、都会の子供は2300円は最低でも使えいますが、田舎の子供は2000~1000円しか使えない訳です。
せっかく1か月間我慢して買い物に行っても1000円しか使えないのはめっちゃ悲しいですよね…

てことでこの記事を見ている親御の皆さん。ぜひ子供のお小遣いを見直してみてください

2.勉強

都会が圧倒的有利です。まずそもそも田舎と都会で高校に対する認識が違います。
田舎:第一志望一番近くの公立高校、第二志望(滑り止め)私立高校
都会: 人によってさまざま
田舎にこのような考え方をする人が多い理由としては、先生による熱い
ご指導やただ単に私立がクソ遠いという理由があります。
私立は基本大きめの都市にしかないので通学時間がめちゃくちゃながくなってしまうんですよね…
そして情報の面でも田舎は劣っています。
僕のいる地域だけかもしれませんが参考書が非常に少ないんですよ。

都会の本屋にはこんな感じの参考書がずらーッとならんでいますが、田舎だと一教科当たり1,2冊程度しかありません。
そのほかにも田舎は塾が少なかったり、受験して入るような学校がほとんどなかったりするので不利ですね

3.環境

これは見方にかなり左右される項目だと思いますが、田舎が勝っている気がします。
近所の人に果物をもらう、人が少ない静かな図書館で勉強する、公民館でゲームをする、朝の澄んだ空気を吸いながら学校に向かう。
これは田舎じゃないと難しい経験だと思います。
私が子供の時、近所の人が毎年柿を分けてくれたのがとても思い出に残っています。めっちゃ甘かった。
あと、田舎は空気がいいとかよく言いますがこれはマジです。
森の近くに住んでいたからかわかりませんが、朝の冷たい空気がほんとうに気持ちよかったです。正直これだけで田舎に住む価値がある気がします。

最後に

私が田舎に住んでいた期間がすごく長いこともあって、最後の環境はかなり偏ってしまっていましたが、田舎、都会それぞれ良さがあります。
個人的には「仙台くらいの都市圏から5㎞ぐらい離れた森の近く」
が子供にはよさそうな気がしています。
田舎過ぎても都会過ぎても不満はありますからね…すぐ都市に行けるくらいの場所に住むのが一番な気がします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?