#84 参議院選の投票率(2016/7/11)

今日のざっくりは昨日の参議医院議員選挙を受けての投票率のざっくりです。今朝発表された今回の選挙の投票率は54.7%で1947年の第一回参議院議員選挙以来4番目の低さ。

・第24回参議院議員選挙 投票率 54.7%

1989年までは大体60%〜75%の間を行ったり来たりしていた投票率ですが、1992年に50.72%、そして1995年に最低の投票率44.52%まで下がります。以後、50〜60%の間を行ったり来たり。ちなみに、この1995年はどういう年だったかというと、自民党・社会党・新党さきがけの3党連立内閣が成立し村山首相が誕生した年でした。(個人的にも確かにおいおいって思った内閣でした。。。)

もともと参議院は解散がないので、選挙は必ず3年に1回行われます。政局との関連が少なく、投票率や世代ごとの変動などは衆議院に比べると少ない傾向にあるようです。

世代別に見るとやはり20代が最も低く世代を追うごとに増加していきます。もう少し細かく見ると20歳はやや高く21歳、22歳と減少し23歳から60代半〜後半ぐらいまでは1歳ごとに見事に増加し、60代後半からまた減少する形です。若年層では男性より女性のほうが投票率は1-3%程高く、60代後半で逆転し男性が多くなるようです。

ある選挙はこの世代が多く、この選挙はこの世代が多いというような世代ごとの大きな変化は殆ど無く60代>50代>40代>30代>20代となっています。直近で60%を超えていた1989年と史上2番めに低かった前回選挙2013年と比較して、最も投票率が減少している世代は実は30代で21.5%減、次いで40代の18.5%減、20代は14.1%程の減少で50代(13.6%減)と余り変わらない減り具合でした。

前々回、前回の参議院選挙の区部、市部、町部、村部での投票率ですが、

・全国 59.9 / 54.1

・区部 56.5 / 51.9

・市部 59.7 / 52.8

・町部 62.5 / 55.9

・村部 65.1 / 60.7

と村部>町部>市部>区部の順となっています。この傾向は続いておりおそらく今回も同様になっていると思われます。

また天候による影響ですが、午後に雨がやんだ日は投票率が上がり、行楽に誘われやすい「晴れ」や外出を控える「雨」の日は下がる、というのも選挙関係者の「常識」といわれるものの、毎日新聞社の記事によるとその差は2.6%程度。最近で最後の60%を越えた1986年選挙(65.2%)は曇り、最低だった1995年(44.5%)も共に曇り一時晴れで天候に大差なく、その影響は限定的のようです。

Source:

総務省 国政選挙における投票率の推移

http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/sonota/ritu/

総務省 第23回参議院議員通常選挙における年齢別投票状況

http://www.soumu.go.jp/main_content/000251402.pdf

毎日新聞 参議院選 投票率は天気が左右?その真相は

http://mainichi.jp/senkyo/articles/20160709/k00/00e/010/300000c

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