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『8月13日・朝』

今年も迎え火を焚いた。

もう何年になるだろう、
こうやって息子の霊を迎える準備は。

当たり前だけど毎年お盆って暑いなぁ。

そこで
この迎え火とは
この時期に極楽浄土から自宅にお戻りになる霊が現世で迷わないようにお迎えする為のものだと言う。

つまり
家長がいて代々管理する仏壇がある家の行事らしい。

そのご先祖様は13日から16日まで滞在するのだが、その間、仏壇はいつも通りだけど少し違うのはお食事の用意かな。

この作法も決められてものではないようで要は迎える側の気持ちだそうな。

一通りの迎え火ルーティンを終えて普段の日常へ。

次は16日、夕方の送り火だけど、これはお帰りになる霊へ暗い足下を照らし無事にお帰り頂くためのものなのだ。

自分は無神論者だと自負しているけど、どういう訳か昔から守護神・守護霊の存在は意識している都合のいい男なのだ。

だからこれを矛盾だとは一切思わず、ワタシの中ではむしろ身近な息子を亡くしてからはより一層「霊」の存在は明確化してる。

そうだ
歳を重ねた今は時間もある事だし、帰省した息子と少し会話を楽しんでみようと思う。