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神様の地味な台本

軽い気持ちでやった出来事が、思った以上に大きな出来事に発展する。

これは私が幼稚園生の頃の話。。。

休み時間にほんの軽い気持ちで、友達の靴を下駄箱から出し、幼稚園のブロック塀の上に思い切り背伸びして、チョンっと乗せるつもりが、

勢い余って、塀の外側に落ちてしまいました。

大事件勃発です。

心臓がトトトトトトと考えられない早さで打ってます。

門の外に出て、回って、拾いに行くという、当時にしたらそんな無頼なことは出来ず、途方に暮れました。

「ヤバイ」「ヤバイ」「ヤバイ」。。。

ホントは、塀の上に乗せて、友達を連れて来て、「あっあそこに靴がある!」みたいな事を言ってチャンチャン、で終わる、軽いイタズラのつもりでした。

そうこうしてるうちに、その子の靴がなくなった、という事が明るみとなり、先生、生徒が全員で幼稚園内を捜索することになりました。

しょうがなく一緒に園内を探しますが、あるわけありません。

さすがにしばらくして、居ても立っても居られなくなり、先生の元に行って「なんかあの塀の外側にある気がするんだよ」と超能力者的な発言をして、用務員のオジさんが外に出て靴を持ってきてくれて一件落着。

園児のみんなからは、「すごい、よくわかったね!」と崇められ、うまく笑えてない自分がいました。

それでその件は片付けられ、何もありませんでした。

先日、フとした瞬間にその出来事を思い出し、あー、先生は犯人当然わかってたよなあ、とか今更ながら思いました。

出来事が出来事だけに、なんとも微妙なフワっとした感情が芽生えました。いい感じでも悪い感じでもない。懐かしい、でもなく、反省、後悔までいかない何か。

これも神様が準備した、ちょっとした日常の台本なんすかね〜。

今考えれば 地味だわ、神様!

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