とおん

フリーライター。音楽学専攻→大学院で芸術学。ノートには音楽、サウンドアート、本、芸術一…

とおん

フリーライター。音楽学専攻→大学院で芸術学。ノートには音楽、サウンドアート、本、芸術一般のことなどを綴る予定。オーストラリアにワーホリビザで滞在中。

最近の記事

「音割れしないレコーダー」zoom F3 レビュー

音割れしない、つまり32 bit float対応のレコーダー、zoom F3を買ってみた。 なかなか良い。レコーダーとしてだけでなく、オーディオインターフェースとしても使えるし、なによりその小ささがたまらない。このコンパクトさなら、どこでも持ち運べるし、置き場所にも困らなさそうだ。 注意点としては、主としてXLRのキャノンケーブル向きで、6mmのTSRフォンのケーブルがささらない形状になっているので、ギターやシンセを接続したい人は、要確認である。 オーディオインターフェ

    • 『教養としての能楽史入門』読んでみた

      この本は結構おもしろい。 能楽に関する本は、日本の文化なだけあって、さすがにたくさんある。しかし、新書サイズで、一般の人にもわかりやすく通史を教授してくれる本は、見当たらなかった。 「通史」であることが重要で、「能の作法」や、「あらすじの解説」などではないところに、この本の意義があると思う。 能は予習の必要な芸術である。というか、芸術一般は、少なからず予習が必要なものだ。制作側や演者の方は、「どなたでもお気軽にいらっしゃってください!」と勧めるが、それはオープントークであ

      • ベートーヴェンと調性格論(1)

        ベートーヴェンと調性格論 シンドラーの伝記による記述  C.F.Dシューバルト(Christian Friedrich Daniel Schubart,1739-1791)の調性格論は、19世紀初頭に印刷版が世間に広く流布された。その中で当時の多くの人に知られ、影響を与えることになった。そのうちの1人にルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven, 1770-1827)もいた。ベートーヴェンの伝記『私の知るベートーヴェン (Beethove

        • 今日のひと破り

          「とにかく書いてみる」 外山滋比古さんの「思考の整理学」をちぎって毎日持ち歩いている。エッセイだと、一日1章くらいのプチ読書だ。本がボロボロになるけど、ページで持ち歩くと信号待ちとか、電車待ちの時にサッと出せて読めるからスマート。パスワードロックもないし、ダウンロードもないから、UIもスマホよりダントツ。 (この読書法はディール・カーネギー著「話し方入門」に書いてあったよ) それで、最近思ったのが、いちにち3〜5ページ破って読んだものをまとめて、自分の見解を付加し

        「音割れしないレコーダー」zoom F3 レビュー