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ViVA
ふと、無性に海外に行きたくなる時がある。
「なんで海外に行きたいの?」
という問いに対する答えとして、
「刺激が欲しいから」
は、随分使い古されてきたものだろう。
私も愛用者の一人である。
では、「刺激」とは何か。
なんでしょうか。
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先日私の好きな写真家、
竹沢うるまさんの写真展を見に行ってきた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/96331216/picture_pc_2720006f991b3e5be42996153c7ae231.png?width=1200)
高校の時、友人から借りた『Walk about』
当時、沢木耕太郎著『深夜特急』を読んで、自分が妄想していた世界を、歩んできた人がいた。
インターネットでどれだけ画像検索しても見つからなかった、自分のいつか行ってみたい世界。
その写真家が竹沢うるまさんだった。
彼の写真を見て得るのは、
「綺麗」とか「格好いい」とか、そんな感想ではなく、
「心を刺される」
「胸に迫ってくる」
一方で、
世界に対する「愛おしさ」
と
自分の中の理性では気づいていない「欲」
である。
すごくリアルを感じる。
そしてこれが私たちのいる世界の一部なのだと気づいた時、この世界が少し好きになっている。もっと好きになりたいと思ってしまう。
そんなことを思い出しながら、写真展のある湘南への電車にゆられ、
一杯のコーヒーで2時間ほど潰して、席を立った。
感想は
「昔と同じ」
ただ、昔と同じ感想を持ったというよりも、
「昔と同じだな〜」
と思った、というのが正しいかもしれない。
昔と違って、海外にもいくつか行ってきた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/96333686/picture_pc_91c873e3c9c34644886bc0566b27f209.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/96333694/picture_pc_816129794b5a9ebbd268c0a98bbeea6c.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/96333696/picture_pc_5438dce3bf845ed9b8036cbda61b2f7f.png?width=1200)
目を離しても脳裏に残る色が、
鼻をくすぐる独特な香りが、
理解できない音が混在して生まれる歌が、
別れ際感じる熱が、
そしてそのどれもに感動している自分が
この世界に在ることを知ったはずだった。
でもまだ求めている。
満足していない自分がいる。
「まだかい!」と少し笑ってしまう。
そして、
今の自分ではまだ感じられていない何かで、
この世界は溢れているのかもしれないと期待してしまう。
感じられる人間になりたい。
そんな風に思いながら町をフラついて写真撮って帰った。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/96333421/picture_pc_590571333902e2cf965f19e9a10bcb04.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/96333422/picture_pc_e600f3efea41641ae885b42e4826adac.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/96333418/picture_pc_5c6c5f6c6991aaa7e7a03879e53059d8.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/96333423/picture_pc_fc0cc989517e7f0e49a9dac2acfc903b.png?width=1200)
刺激的で愛おしいこの世界にViva。
そしてそれを感じられるように
人間を作ってくれた神様にもViva。
今年中南米絶対いこ。
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