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日本一たのしい税金の授業レビュー

今回の記事は書評になります
以前レビューを書きました、税理士・中小企業診断士の稲垣啓先生の新刊「日本一たのしい税金の授業」を読了

以前のレビュー記事はこちら↓

原価計算なるほど用語図鑑と同様、イラストをふんだんに取り入れた構成。難解で分かりづらくとっつきにくい税の仕組みをやさしく解説しています。
各項目を1-6限目と補講の時間割形式で解説
また、各時間割の末尾にはクイズ問題が掲載されており、各時間割で学んだことをサクッと復習できます。

ネタバレにならないよう特に印象に残った箇所についてレビューを書きます。

2限目で日本国憲法と税制、日本における税制の歴史をを解説いますが、高校のとき日本史を選択していましたが、暗記に終始しており、なぜそのような制度ができたのか深く理解できませんでした。
しかしながら税制の仕組みを作った背景が解説されていて、単に復習するだけでなく、学び直しができます📖
また、日本国憲法第30条と84条が根拠になる税に関する基本的な考え(租税法律主義)の解説から始まり、税に関する法律の詳細や解説まで書かれています。
薄いページでここまで内容が濃いのはさすがです🥺

4限目で相続税&贈与税について解説を行なっています。
相続税は難解でとっつきにくい分野ですが、贈与税との絡みや、最新改正を絡めて詳しく解説されています。
私はFP2級を取得しており、相続税も試験範囲で学習経験があり、多少知識はあるのですが、だいぶ抜けていたので復習と相続税についてより深い知識を得ました。

また、昨年施行されたインボイス制度や今年1月から施行された電子帳簿保存法について制度の概要の解説もあり、学びと気づきがありました。

単なる税金の制度の解説に終始せず、憲法の設定から始まり制度の歴史、趣旨や、税制の詳細な説明など、全く知識のない方、今後FP試験を受検される方や現在実務に携わっている方まで幅広い読者層に向けた画期的な書籍です。また、この類の書籍には珍しくクイズ問題が掲載されており、書籍で得た知識野確認できる点も斬新です。
そして、読みを終えて、自分の知識のなさを痛感
自信を持ってオススメできる一冊です。

ご厚意で稲垣先生からいただいた特製オリジナルアクリルスタンドとともに


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