【30時間で合格】統計検定準1級の攻略法【最速合格体験記】

私は、統計検定準1級に30時間で合格しました。
他の合格体験記を見るに相当早いのではないでしょうか。
(通常は300時間かかると言われたりしています)

今回、「タイムアタック」のつもりでとにかく早く合格することを意識して取り組みましたので、私の攻略法で皆さんの学習の効率が良くなれば幸いです。

また、記事の終盤には「秘伝のタレ」と称した攻略法を有料で掲載しています。
他の合格体験記や傾向を語るサイトではあまり紹介されていない方法もありますので、ぜひご覧ください。

自己紹介


勉強期間と時間、受験回数

3週間で合計30時間勉強しました。
1回目の受験で合格しました。(2024年4月中旬)

経歴
情報工学の修士修了(機械学習)→ソフトウェア開発会社で1年勤務(データ分析以外の仕事が主)→Webサービス開発・運用会社でデータサイエンティストとして3年勤務
※統計検定2級などは勉強・受験していません。

スペック
理系ですが、いわゆる数学が得意なタイプではないです。
数学が得意な人は「公式の暗記は最低限にし、導出せよ」と言う人もいますが、私はどちらかというと「うるせえ、暗記じゃ!」というタイプです。
そのため、私の勉強法は文系の方にも参考になると思います。

学生時代の研究は応用系でしたので数理的な勉強をあまりしておらず(要は数式をあまり見ませんでした)、また、仕事の半分以上は分析以外の業務(問題の言語化や開発現場とのコミュニケーションなど)が中心であり、高度な分析はほとんど扱っていません。

ただし、次の「攻略法」に書きますが、確率・統計分野の素養はかなりあると思います。

攻略法

確率・統計分野は基礎となる概念を理解していれば、その発展として次々に理解できます。統計検定準1級では幅広い知識や理解が問われますが、整理して理解すれば意外と量は少なく感じられるはずです。(でなければ30時間では受からないと思います)

この分野の基礎となる概念とはどういうものなのか、どう発展させて理解するのか、ということを記事の終盤でご紹介します。
こういう話こそ重要だと思っていますが、本には載ってないんですよね...

攻略法の概要

・過去問2015~2021年を眺めて雰囲気をつかむ(この時点ではほとんど解けなかった)
・通称「ワークブック」を一部飛ばしながら2周(+本番前に復習で2~3周眺めました)
・本番前に気になった公式を暗記(結局1,2問しか出ませんでしたが)
以上です

※ワークブックは、読んで分からなかった部分があれば都度調べる(「秘伝のタレ」にはこの調べ方についても記載しています)
過去問は不要だと判断したため解きませんでした
※Youtubeにいろいろ動画が転がっていますが、説明が長いので見ていません。Youtubeを見るのは時間がかかるので最速合格はできません。

攻略法の詳細
①各分野の基礎を理解すること(超重要)
②ワークブックの例や例題を解くために必要な知識のみインプットすること
③あまり出題されなさそうな箇所を思い切って飛ばすこと

①各分野の基礎を理解すること(超重要)
超重要です。これが全てと言っても良いです。

「基礎って何?」と思われると思いますが、後述します。

②ワークブックの例や例題を解くために必要な知識のみインプットすること
「ワークブック」を読んだ方は分かると思いますが、試験範囲のボリュームは大きく、全て理解するのは難しいです。そのため、ワークブックの例や例題の問題文と解説を読み、それを解くために必要な知識を逆算し、その範囲のみインプットすることを私は心がけました。
どれくらい減るのか、「秘伝のタレ」に記載します。

③あまり出題されなさそうな箇所を思い切って飛ばすこと
各分野の基礎を理解し、過去問に目を通しておけば、自ずと見えてきます。

秘伝タレ



秘伝タレ・その①(無料分)

通称「ワークブック」の理解した部分と捨てた部分を、一部だけ掲載します。
・8章「統計的推定の基礎」
 ・捨てた部分:例2,例3,例4,リサンプリング法,問8.2,問8.3
  ※問8.2,問8.3は捨てたものの中では優先度が高いです
 ・理解した部分:上記以外(最尤推定量は重要な基礎的概念ですので念入りに)
・4章「変数変換」
 ・まるごと捨てました
上記を含めて、全体的には半分くらい捨てました。

秘伝タレ・その②(無料分)
確率・統計分野は基礎となる概念を理解していれば、その発展として次々に理解できます。
「何が基礎なのか?」
「基礎を発展させて理解するとはどういうことなのか?」
ということを説明します。

「何が基礎なのか?」
基礎といっても色々な分野のものやレベルがありますので、簡単な順に例を出していきます。

レベル★
「”確率”は全て足したら1」なので、「”各確率”が1を超えることはない」
「”確率”はどれくらい起こるかを表す」ので、「”各確率”が0を下回ることはない」
こんなの、当たり前だと思いますよね?
でも、このくらい当たり前のように理解できることが、統計検定準1級レベルで自分はどのくらいあるのか?と考えてみてください。
意外と少ないのではありませんか?
例えば2級の範囲ですが、なぜ自由度は「n」だったり「n-1」だったりするのか、なぜF値は「大きい」ほど「差がある」が、AICや最小二乗推定量は「小さい」ほど「良い」のか、全て当たり前に分かりますか?
統計検定準1級の範囲でも、各分野の基礎となる概念は当たり前のように理解する意識をつけてください。

レベル★★
「超幾何分布HG(N,M,n)の期待値E[X]がn*(M/N)」なのは、「二項分布Bin(n,p)の期待値E[X]がnp」だから
M/Nとpが対応していますね。こういう理解の仕方にも慣れましょう。
そうすれば、二項分布からの発展として超幾何分布を理解できます。公式も覚える必要がありませんね。これが、「基礎を発展させて理解する」ということです。

レベル★★★
「なぜ累積分布関数を微分すると確率密度関数になるのか」
微分は高校数学で習いますが、公式や計算方法を暗記して終わりになっていませんか?
微分とは何を求めるものなのか思い出せば、その意味がわかります。
詳細は有料部分に掲載します。

レベル★★★★
なぜ超幾何分布Y~HG(N,M,n)の確率関数は


なのか?
難しく見える式ですが、何を表している式なのか直感的に理解すれば一発で覚えられると思います。
こちらも詳細は有料部分に掲載します。

レベル★★★★★
最小二乗推定量β=(X’X)^(-1)X’Yは何を表しているのか?
これも式の意味を理解すれば覚えやすいです。(これを覚えればハット行列も導けますので一石二鳥です。)
こちらも詳細は有料部分に掲載します。

※ちなみに、一般に回帰分析は「説明変数間の相関係数が高くないこと=多重共線性がないこと」を前提にしていますが、その理由もここにあります。多重共線性はワークブックに記載がありませんが、実際の分析では超重要な概念ですので、研究や業務に役立ちます。

秘伝タレ(有料分)の紹介
1.ワークブックの全ての章について、理解した箇所、捨てた箇所を記載します
2.重要概念を理解をするために、どう調べれば良いのかを説明します
※試験の規約にもとづき試験内容や傾向については記載しておりませんのでご留意ください

無駄な時間をかけずに効率よく統計検定準1級の合格を目指したい方は、有料部分をぜひご購入ください。

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