見出し画像

#3 就労ビザの取り方(フランス編)


まず言っておく。

僕の場合はたまたま運が良かっただけで、ビザの取得方法は一般的ではないと思うのであんまり参考にしないでください。


ただ、強い想いがあれば必ず道は開けるんだと思ってほしい。

実際にそういう人を海外でいっぱい見てきたからまぁまぁ当たってると思う。

僕にとっての海外は、ずっと憧れだった。

絶対海外に行くんだという気持ちだけは昔からあって(どの国とか考えてなく漠然)

自分より若い人達が行ってるのに、自分が行けない訳がないと。(若さならではの考え)

田舎で1日17.18時間、丸6年働きながらそう焦っていた。

いつかは必ずと。

海外に修行で行くというよりも色んな国に行って、たくさんのものを見たかった。

その当時の海外に行く料理人としてのイメージはフランスに行って修行して帰ってくるみたい感じが一般的だったと思う。

デモ、ボク、中華、ダシ。

でもいい、どうにかなる。たぶん。

とりあえず漠然とした想いだけではなくしっかりと海外に行く為の計画を立てようと決意。

その時すでに25歳。

まぁ実際に行けたのは27歳になる。

ここで大事な事。

なるだけ早めに旅行でもいいから1人で海外に行く事をオススメする。

時間とお金に余裕が出来て

なんて考えてるとあっという間に時間は過ぎちゃう。

確かに余裕があると贅沢もできる。

でも逆に若い時にしか出来ない経験もある。

そして若い時の経験は後々何かに生かす事が出来る。

また改めて修行時代を書こうと思ってるけど、僕は19歳から社会人となり熊本のホテルで中華の料理人になった。


19歳から25歳までみっちり楽しい地獄をいっぱい経験した。

そして25歳から海外に出る前までは東京の表参道で自分達でお店をやってた。

屋台を。

中華テイストの屋台と、コーヒー、野菜をメインとした屋台、ケータリング、お弁当、出来る事はなんでもやった。

27歳、200万円を持って世界一周に出ると決心。
(後々ハノイで90万円盗まれるとは知るよしもない)

あっ、またどんどん旅に話がずれてってるけど、

フィリピンからスタートして市場を巡ったり建築物を見たり、1人ドライブしたり、オーストラリアにも行ったりしてヨーロッパに入った頃、面白い連絡がくる。

ちょうどスペインにいる頃、

"パリで働けそうな日本人のシェフを探してるから誰か紹介してくれないか?"

と連絡があった。


紹介?いや、ボク、料理人だ。うん。

行ってみよう。

すぐチケットを買ってフランスに向かう。

とりあえず空港に着いて、パリを目指し、貰った住所はマレ地区にあるという。

都会のイメージが強かったから、当時フランスはあんまり興味がなく本当に無知の状態で行ったから何の知識も持ってない。

いざお店に着いて、ガラス越しに中を覗いてみる。

まだ工具が置いてある。

おや、これはお店がまだ完成してないぞ。

ほうほう。立ち上げからやるのか。

そこから僕のパリでのキャリアはスタートした。

まずはトライアル。

日本では試用期間中であっても殆ど解雇なんてされないと思うが海外の場合は、

うん、いらないね

って言われたらそこまでって感じでリアル。


僕の場合は1週間働いてみて、使えるか使えないかを判断して、無事合格だったようだ

ちゃんとお小遣いも貰えた。

日本でもこの分かりやすいシステムがあれば雇用する方も働く方もいいんじゃないかなって思う。



さておき、言葉に関しては、もちろんフランス語なんて分からないし、つたない英語でなんとか生活し簡単なフランス語を教えて貰ってた。

もちろんお店には日本人僕1人しかいないわけで、フランス語、英語、スペイン語、ネパール語が飛び交うのが刺激的だった。

そしてプレオープン当日、めちゃ人がくる。

1階にはコの字型のカウンターとテーブル席。

地下にはキッチン、僕の担当だ。

オーダーはフランス語、英語、混ぜ混ぜでしかも口頭で伝える。

結果は惨敗。

聞き取れないなんて言い訳出来る訳もなく

グランドオープンまであと3日

どうやったらスムーズにいくか。

自分でオーダーシステムを構築する日々が始まる。

あっ、全然ビザの事書いてないや。

ドイツのフランクフルトで160日のオーバーステイと言われて捕まった事も含めて、また改めてしっかり書きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?