#92 確実に良い時代になっている

ソフトボール日本代表、金メダルおめでとう。
私はトラウマで一試合も見れていないけど、ソフトボールを少しでも愛した人間として嬉しいです。
トラウマとは中学時代にソフトボールを部活でしていて、精神をボロボロにされた経験からソフトボールそのものにPTSDみたいなフラッシュバック反応（汗をかく、呼吸や鼓動が早くなる）を起こしてしまうという意味ですが、暗いので割愛します。

その時、一番悪化してしまった時、チームメイトの人が何度か過呼吸を起こしたことを引き金に過呼吸癖をつけてしまった。
内科にかかって相談したら「自律神経失調」と言われたが、これも完全に要因は「心」だったと思う。

コーチに言われた言葉が忘れられない。
「何？病気？死ぬんじゃない？」
鼻で笑って言われた。

実は私とコーチの間にはそうなる原因があって、私が重圧に耐えられそうにないと言う理由でキャプテンをやんわり断ったことだ。
コーチからしたらかなりの不敬罪。私はそれから誰よりも怒鳴られた…と思う。

そうして私の心はぐちゃぐちゃのぼこぼこになるまで痛み、たった3年間でオリンピックのソフトボールも含め、ソフトボールが関連するもの全てを見れない体にしたのだけど、その時はただただ精神的に潰れるものは自己の弱さに要因を求められ、「負け犬」でしかなかった。

それを今は社会問題として「ハラスメント」として周囲に要因を求めることができる。時代は確実に良いものになってきている。

私は振り返っても悔しい。

弱冠13，14歳の子供を、キャプテンを断ったと言うだけでいたぶり抜いた大人が当時は神格化され、野放しにされていたこと。
あの頃の私は本当に真面目で、重責に自分が見合ってないとひどく悩み、両親に相談し、やっとの思いで先輩に打ち明けたのに……。

今振り返る私も、過去を事実以上に悲観しているのかもしれないけど、それでも。心の深く柔らかいところにざっくりと刻まれ、今も痛む古傷である。