日本酒で何をしたいか?

2020年コロナ禍になり、いったい日本酒で何をしたいのか?を悶々と考え続ける日々でした。

コロナ禍でどこに向かうべきか考えさせられた

コロナ禍になり、2019年から行っていた、日本酒ペアリングのイベントや燗づけ研究部などの活動が途絶えてしまいました。

ペアリングのイベントや燗づけ研究部の活動を少しずつ広げていき、日本酒のペアリングの良さ、熱燗の美味しさを普及するつもりでした。

日本酒ペアリング推進協会の活動も方向性が定まらず、会議していても、悶々とする日々が続いていました。そんな中、新橋駅構内のスペース(改札目の前)を半年借りられるお話をいただきました。

簡単に言うと、飲食店をやりながら、日本酒のイベントなどが行えますよ。というものです。
立地の良さとそれなりの広さがあるので、最低でも4人以上で回していくイメージです。

立地の良さからがんばれば、集客はそこそこできるだろう。とか、日本酒のイベントを開催して集客もしやすい立地だろうなど、立地ありきでなんとか進められないかと考えていました。

結局、1月半近く検討をした結果、やらないという判断をしました。飲食経験の無い人間だけで、あの立地スペースを無休で回し続けるイメージが最後まで持てなかったこと。

さらには話はコロナが落ち着いていた夏にもらったのだが、実際の営業は11月という冬の始まりであり、コロナ禍が再び深刻になる可能性もあったなどが要因で踏み切れなかったという結果です。

自分のプロダクトを作りたい、持ちたい!

その後は飲食店の方々と仲良くさせていただきながら、自分のやりたいことは何か、どこに立ち位置を置いていくかを悶々と考え続ける日々が過ぎました。

僕は昨年の4月末からポッドキャストでラジオ配信を始めて、自分の考えを伝えている事を行なっているのですが、毎日考えていく中で、やはり、人が作ったものを伝える事や販売することも楽しいのですが、最終的には、自分のプロダクトを造り、ブランドを育て、販売したい、お客さんに届けたい、ファンを持ちたいと思えてきたんです。

日本酒で考えたら、自分の酒蔵を持ち、自分の理想の日本酒を造る。となります。自分の蔵で、自分が思う日本酒を造って、世界の人に飲んでもらう。自分が造ったお酒が世界中の多くの人に喜んでもらえる世界観はなんとも魅力的だなぁと。

さらに言うと、自分の価値を広げて自分自身が有名になれたとしても、死んでしまったらそこでおしまい。しかし、自分が造ったプロダクトやブランドはその後も自分の代わりに生き続けてくれる可能性を持っている。その点がプロダクトを造る最大の魅力だと感じています。

とはいえ、日本酒は製造業の新規参入を認めていない。(現在は、輸出に特化する形なら新規製造許可は出るというルールに変わった)

この中で、蔵元になるには、現存する酒蔵を継承するか、買収するしかない。
ただ、お金だけ示しても、買収が出来ないのが今の現状であると聞いています。

日本酒に関しての実績や信頼がないと継承、買収は難しいという事です。

新規では製造許可が出ない。継承、買収も難しいという小さな針穴を狙っても進めるかも分からない。

今後、規制が緩くなる可能性もある。ビール業界のクラフトビールのように少ない量で、どこでも生産が可能となれば、都内の飲食店の脇で造るなども出来る様になるかもしれません。

その時のために、今出来ることをやろうと思いました。それは酒屋業です。多くの日本酒に触れる立ち位置になれるので、味の研究にはもってこいで、酒蔵さんとの接点も持てて、酒蔵さんの役にも直接的立てる立ち位置にもなれます。

さらに言えば、消費者や飲食店とも接点を持てます。自分が気になり、気に入ったお酒を積極的に消費者や飲食店へつなげる事が出来ます。

まずはこの立ち位置で、自分たちらしさを見つけていくことをやりたい!そんな思いにたどり着きました。

今日はこの辺で!


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