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リアルオフィスにもバーチャルオフィスにも出社したくない理由

私は2019年5月からフリーランスをしていますが、当初は出社義務のある案件を抱えていました。2020年4月の緊急事態宣言を機に出社義務が無くなったのと、途中からはフルリモート案件のみ受けるようになったので、もう2年以上リアルオフィスへの出社をしていません。

テレワークの反動か、一部の企業では出社義務が復活したり、バーチャルオフィスを導入していますが、私は「出社したい」と思ったことが一度もありません。その理由は3つあります。

※オフィスに出社したい人を批判する意図はありません。

(1)一人の空間で作業したい

ここでいう「空間」とは、物理的な空間だけでなく、デジタル空間も指します。なので、「バーチャルオフィスに出社する」「作業通話を繋ぐ」「zoomでもくもく会をやる」も「空間」に含めます。

作業をする際、「一人のほうが集中できる」人と「他人がいるほうが集中できる」人がいますが、私は圧倒的に前者です。他人がいる空間だと周りの物音が気になりますし、作業中に話しかけられて気が散ることもありますが、一人の空間ではそれが一切無いからです。

こういう人間にとって、オフィスに出社することは作業効率を落とす原因になります。最近のバーチャルオフィスだと、オフィスや机、物音などをデジタル上で再現しているので、リアルオフィスに近い体験を得られますが、これは私にとって逆効果です。

(2)チャット文化が好き

過去にこんなことを書きました。

色々な人を見て気づいたのは、人間はメール・チャット文化(非同期コミュニケーション)が好きな人と、対面・電話文化(同期コミュニケーション)が好きな人に分かれるということです。
(中略)
私は2000年代に個人サイトの掲示板やチャットやメッセンジャーで育った「インターネット老人」です。チャットで日常会話をすることが当然なので、仕事においてチャットで雑談するのも違和感を覚えません。
(中略)
これは食の好みのようなもので、自分が味わったことの無い食文化に馴染むのが難しいように、チャット文化に馴染みが無い人が対面文化に馴染むのは難しいと思います(逆も然り)。

チャット文化が好きな人と仕事したい

オフィスに出社するメリットとしては「対面で話せる」「生の声を聞ける」などがあると思われますが、チャット文化の私にとって、これらをメリットに感じません。むしろ、チャットがメインのコミュニケーションが快適です。

(3)会社への帰属意識が薄い

オフィスに出社するメリットというのは、コミュニケーションの円滑化の面よりも、「同じ空気を吸い、同じ釜の飯を食う仲間」としてのチームビルディングの面が大きいように思われます。

私もフリーランスながらクライアント社内のチームと一緒に仕事をする人間ですから、仲間意識がゼロではないのですが、会社への帰属意識は薄い。「その会社に所属する気は無いが仲間である」という外様のような立場といえます。そういう絶妙な距離感を保つ意味でも、オフィスに出社しないのがちょうど良いのです(クライアントの月次会議とか飲み会とか、スポットのイベントに参加することはあります)。

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