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チャット文化が好きな人と仕事したい

チャットで雑談は増える? 減る?

IT業界では以前からChatworkやSlackやTeamsのチャットツールが浸透しており、コロナ禍以降はさらに加速しましたが、チャット文化については未だに賛否両論あるように思われます。

特におもしろいのは、チャットによって社内のコミュニケーションや雑談が増えた・減ったと、真逆の意見があることです。例えば、「雑談が増えた」派は「直接会うまでも無いこともチャットで気軽にいえる」などと主張しますし、「雑談が減った」派は「用件しか伝えないので雑談の機会が減った」などと主張します。

私は「雑談が増えた」派なのですが、真逆の意見があるのはなぜだろうかと考えていました。色々な人を見て気づいたのは、人間はメール・チャット文化(非同期コミュニケーション)が好きな人と、対面・電話文化(同期コミュニケーション)が好きな人に分かれるということです。チャットツール導入により、前者にとっては雑談が増えるが、後者にとっては雑談が減るわけです。

チャット文化で育った私

「インターネット」「オンライン」「デジタル」が好きで書いた通り、私は2000年代に個人サイトの掲示板やチャットやメッセンジャーで育った「インターネット老人」です。チャットで日常会話をすることが当然なので、仕事においてチャットで雑談するのも違和感を覚えません。

一方、リアルの飲み会や電話などをメインに育った人だと、チャット文化に馴染みづらいと思われます。こういう人たちにとって、チャットとは「用件を伝えるために仕方なく使うツール」でしょうから、チャットで雑談をしようとは考えない。会議前後の隙間時間とかが雑談の場なので、「チャットによって雑談が減った」と感じられるわけです。

私は「チャット文化が正義で、対面文化が悪だ」といいたいわけではない。これは食の好みのようなもので、自分が味わったことの無い食文化に馴染むのが難しいように、チャット文化に馴染みが無い人が対面文化に馴染むのは難しいと思います(逆も然り)。なので、対面文化が好きな人同士、チャット文化が好きな人同士で仕事をするのがスムーズではないでしょうか。私はチャット文化なので、チャット文化の人や会社と仕事したいですね(※)。

(※)もちろん、必要があれば打ち合わせは行いますが、「今10分話せますか?」のような緊急の電話は嫌いなタイプです。

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