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私がBtoCよりもBtoBのマーケティングを好きな理由

私は2015年からBtoBのデジタルマーケティングの仕事をしています。途中、BtoCの仕事を受けたこともありましたが、今は基本的にBtoBしか受けていません。

小学生の頃からWebは好きでしたが、BtoBマーケティングの世界に入ったのは、転職先の会社でその部署に配属されたというだけの偶然です。飽きっぽいはずの私が、なぜこんなに長く続いているのかを考えました。

(※)この記事は私の好き嫌いを説明しているだけであり、「BtoBマーケティングはBtoCマーケティングよりも素晴らしい」という意図はありません。


ニッチなものが好き

BtoB、特に昨今流行のバーティカルSaaSは、特定の業界・業種に特化して課題解決するものが多いです。逆にいうと、その業界以外の人には知られていないので、私が新しいクライアントと契約開始する際、業界や商材の事前知識を持っていないことがほとんどです(せいぜいLPやサービスサイトを読んで勉強した知識程度)。

そこで、営業資料などを元に、まず業界や商材のことを勉強するのですが、そのたびに「世間には知られていないが、こんなニッチな業界の、こんな課題があるのか」という発見があるのが楽しいのです。この感覚を喩えるなら、『こち亀』でマニアックな知識を読んだときの楽しさといえましょう。

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『こち亀』の「本庁配置係の巻」。警視庁の「並べ師」が、窃盗品を並べてテレビに映す際のテクニックを語る。

逆に、BtoC商材は、多くの人が抱える普遍的な課題を解決するものが多いです(コミュニケーション、恋愛、ファッションetc.)。それはそれで素晴らしいと思いますが、メジャーな領域である分、私にとっての発見が少ないのです。

一消費者としてBtoC商材に興味が薄い

これは消去法的な発想で、BtoCマーケティングに興味が薄いので、結果的にBtoBマーケティングを多く受けてきたということです。

BtoCマーケティングの場合、自分が一消費者としてその商材を愛せるかどうかが重要な気がします。特にアパレルのような領域だと、「おしゃれ」「かっこいい」といった感性的なものが多くを占めますから、自分が良いと思えないファッションを自信を持って売るのは難しいでしょう。

一方、私はこういった感性的なものに共感できないことが多いです。料理・ファッション・化粧品・恋愛・ブライダル・スポーツ・自動車などは興味が無いですし、音楽やゲームや旅行は好きですが、流行のものをやりたいとは全く思わない(※)。なので、あまりBtoC商材をマーケティングしたいと思えないのです。

(※)私は新卒でソーシャルゲームの会社に入社したのですが、自分が好きなゲームと当時売れ線のゲームの乖離に苦痛を感じ、結局退職しました。今思えば、面接の時点で気づくべきでしたが、その経験から、「自分の好みと流行のものが乖離している場合、それをビジネスにすべきではない」と考えています。

今後の仕事について

BtoBマーケティングの仕事は今後もお受けする予定ですが、BtoCマーケティングの仕事は原則としてお受けしないことにします。「原則」というのは、私が共感できる商材であれば、お受けするのはやぶさかではないためです。

今までは、BtoC商材にそれほど興味が無くても、クライアントの社員の方と相性が良かったり、丁寧なオファーをいただいた際はお受けすることがありました。もちろん仕事として懸命に取り組んではいましたが、「努力は夢中に勝てない」という言葉があるように、その商材を好きで取り組んでいる人たちには及ばなかったと思います(今思えば申し訳ない話です)。そういうのを防ぐために、今後は自分が好きと思える商材でない限り、お受けするのはやめにします。


私のマーケティングの仕事については下記の記事をご覧ください。

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